研究課題/領域番号 |
17590522
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研究機関 | 中部大学 |
研究代表者 |
城 憲秀 中部大学, 生命健康科学部, 教授 (10137119)
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研究分担者 |
井谷 徹 名古屋市立大学, 大学院医学研究科, 教授 (00072661)
武山 英麿 東海学園大学, 人間健康学部, 講師 (50347407)
榎原 毅 名古屋市立大学, 大学院医学研究科, 助手 (50405156)
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キーワード | 産業保健 / 教員労働 / 疲労 / リスクアセスメント / 自主的改善活動 / 幼稚園 |
研究概要 |
本研究では、とくに幼稚園教諭の労働負担についての調査、改善活動を実施した。本年度は、過労につながる労働負担に関する質問紙調査を、私立幼稚園教諭で行った。私立幼稚園教諭でも、公立の教諭と同様に、勤務時間が一般的に長くなり、休憩がとりにくいなどの状況が判明した。また、運動器症状に関する訴えが多かった。 運動器症状のリスクを調査するため、作業姿勢等の解析を目的としたタイムスタディを実施し、私立幼稚園教諭では、立位時間が長く、さらに、しゃがみ姿勢、膝立ち姿勢などの不自然姿勢も多く観察された。その結果、幼稚園教諭では、勤務時間・休憩時間などの労働条件や作業方法など課題があることが明らかとなった。 これまで実施した公立・私立幼稚園の調査から判明したリスクを考慮しながら、幼稚園で、改善志向型チェックリストを用い、自主的な改善活動を実践し、作業関連疲労の減弱を目指した介入の試みを行った。現時点では2幼稚園で実施したのみであり、客観的に明確な評価はできないものの、職場のリスクを分析しながら自主的に改善していく手法は、活動に参加した多くの幼稚園教諭で改善活動としても用であるとの賛同を得ている。
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