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2006 年度 実績報告書

遺伝子改変動物を用いたグリコール誘導体の生殖障害の発生機序の解明

研究課題

研究課題/領域番号 17590529
研究機関独立行政法人労働安全衛生総合研究所(産業医学総合研究所)

研究代表者

王 瑞生  独立行政法人労働安全衛生総合研究所(産業医学総合研究所), 国際情報・労働衛生研究振興センター, 主任研究員 (10321895)

研究分担者 須田 恵  独立行政法人労働安全衛生総合研究所(産業医学総合研究所), 健康障害予防研究グループ, 主任研究員 (90415969)
キーワードグリコール誘導体 / エチルセロソルブ / 生殖毒性 / ALDH2遺伝子 / ノックアウトマウス / 精子運動能
研究概要

平成18年度は、代表的なグリコール誘導体の一つであるエチレングリコールモノエチルエーテル(EGEE)の生体毒性およびその発生機序について、引き続きAldh2ノックアウトマウスを用いて検討した。
14日のEGEE投与(600mg/kg)を行って、マウスの精子運動率や前進性精子の比率の低下、精巣体重比の減少などがワイルドタイプのマウスのみに認められ、EGEEによる影響はワイルドタイプマウスのほうは大きいことを確認した。また、投与後1、3、7と13日目の尿中代謝物であるエトキシ酢酸の濃度は、個体差が大きく、両タイプのマウスの間に特徴のある変動傾向が見られなかった。
EGEE投与後の精巣組織における遺伝子発現変動について両タイプのマウス間で比較を行った。ワイルドタイプマウスにおいては、1.5倍以上の上昇または低下の遺伝子はそれぞれ36と55個あったが、Aldh2ノックアウトマウスにおいてはそれぞれ32と67であった。どちらのマウスでも同じ変動が見られる遺伝子があったが、それぞれのマウスのみに変動する遺伝子もあったので、両タイプマウスの間に遺伝子発現の違いがあることが示唆された。これらの結果の意義についてさらに検討する必要がある。
以上の結果、EGEEによるマウスの精巣、精子への影響はAldh2ノックアウトマウスにおいてワイルドタイプと異なっていることが判明された。この差は代謝および遺伝子発現との関連について引き続き検討している。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Inhibitory Effect of Ethylene Glycol Monoethyl Ether on Rat Sperm Motion2006

    • 著者名/発表者名
      Rui-Sheng Wang
    • 雑誌名

      Industrial Health 44・4

      ページ: 655-668

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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