研究課題/領域番号 |
17590537
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
中村 和利 新潟大学, 医歯学系, 助教授 (70207869)
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研究分担者 |
山本 正治 新潟大学, 医歯学系, 教授 (40018693)
土屋 康雄 新潟大学, 医歯学系, 助手 (60334679)
斎藤 トシ子 新潟医療福祉大学, 医療技術学部, 教授 (40339958)
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キーワード | 骨折 / 骨粗鬆症 / 遺伝子多型 / 環境要因 / 骨密度 / コホート研究 |
研究概要 |
今年度の実施内容は、1)村松調査研究参加者のフォローアップを行い、骨折に関連する情報を得たこと、2)骨折の病態生理解明のため、体幹部位骨密度低下に関する遺伝・環境要因解明のコホート研究(横越調査研究)ベースライン調査を完了したこと、3)横越調査研究対象者より提供された血液674検体のDNA抽出を完了したことであった。骨折の追跡調査については、平成17年度の定期健診会場において、調査対象者の問診を行い、健康状態、骨折部位、時期、程度について聞き取った。健診に参加しない対象者には、郵送を併用し情報を得た。その結果、12件の骨折が確認された。横越調査研究については、新潟市横越地区の高齢女性674人を解析した。年齢の範囲は、55から74歳であった。腰椎骨密度との独立関連要因は、体重(P<0.0001)、年齢(P=0.0009)、血清オステオカルシン(P<0.0001)、カルシウム摂取量(P=0.0136)、非活性型ビタミンD低値(P=0.0138)、握力(P=0.0207)、血清NTX(P=0.0327)、閉経後年齢(P=0.0329)であり、大腿骨頸部骨密度との独立関連要因は、体重(P<0.0001)、年齢(P<0.0001)、非活性型ビタミンD(P<0.0001)、血清オステオカルシン(P=0.0026)、血清インタクト副甲状腺ホルモン(P=0.0034)、カルシウム摂取量(P=0.0392)であった。現在、遺伝子多型解析中であり、骨折および骨密度との関連を調べている。
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