平成18年度は継続している徳島県全体の小中学生の体格調査の解析、ハイリスク児に対する医療介入、及び介入校における生活習慣病検診、生活習慣調査、運動量調査、栄養教室、個別相談等を行った。 1.生活習慣病検診 保護者の承諾を得た小学4〜6年生86人の児童生徒に対して7月に生活習慣病検診を実施した。身体測定をし、採血にてAST、 ALT、 TC、 HDL-C、中性脂肪、尿酸、血糖、インスリン値を測定した。また体脂肪率測定、血圧測定も行った。 2.生活習慣調査 介入校(小学4〜6年生)110人を対象に平成17年度と同様の生活習慣に関するアンケート調査を行った。内容は体格、生活リズム、食生活、運動や遊び、生活環境、健康に関する意識等である。 3.生活時間・消費エネルギーの測定と運動アドバイスレポート 介入校の児童生徒を対象にライフコーダ(生活習慣記録機)による24時間生活習慣記録調査を実施した。検診結果、生活習慣調査結果とともに個人へのアドバイスレポートを作成し、18年度は町より自宅へ郵送した。 4.個別訪問の実施 検診の結果、異常値のみられた児童について、町の保健師が家庭訪問を行い、親子に対して生活指導を行った。2回目の訪問では保護者の血糖測定なども併せて実施した。 5.食育講座の実施 介入校(小学校、中学校)において管理栄養士によるフードモデルを用いた食育講座を実施した。講座後、講座についてのアンケート調査、食物摂取頻度調査も実施し、栄養バランスのレポートを返却した。 今年度の検診や調査結果を集計し、介入地区の町、各学校、各保護者へ報告書を提出している。また、小児の肥満の評価法について考察し、雑誌に発表した。小児の肥満の地域差についても他の社会指標との関連を解析し、地方学会で発表を行った。
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