平成19年度は徳島県内全小中学生の体格調査に加え、高校生の体格調査を実施した。また、ハイリスク児に対する県全体の医療介入システムも継続している。また、介入校における生活習慣病検診、生活習慣調査、運動量調査、栄養教室、個別相談等を行った。 1.生活習慣病検診:保護者の承諾を得た小学4〜6年生63人の児童生徒に対して6月に生活習慣病検診を実施した。身体測定をし、採血にてAST、ALT、TC、HDL-C、中性脂肪、尿酸、血糖、インスリン値を測定した。また体脂肪率測定、血圧測定を行った。63人中2人が小児メタボリック症候群に該当していた。 2.生活習慣調査:介入校(小学4〜6年生)69人を対象に平成17年度、18年度と同様の生活習慣に関するアンケート調査を行った。内容は体格、生活リズム、食生活、運動や遊び、生活環境、健康に関する意識等である。 3.生活時間・消費エネルギーの測定:介入校の児童生徒を対象にライフコーダ(生活習慣記録機)による24時間生活習慣記録調査を実施した。検診結果、生活習慣調査結果とともに個人ヘアドバイスレポートを返却した。 今年度の検診や調査結果を集計し、介入地区の町、各学校、各保護者へ報告書を提出している。「毎日、家族と一緒に食事をする」ことと他の生活習慣、体格等との関連について、得られた知見を雑誌に発表した。また、都道府県別データを用いて糖尿病死亡率と肥満傾向児率等との関連を解析し、学会発表を行った。小学4年生より6年生まで追跡した結果、肥満傾向児において、小学4年時の介入による肥満傾向の改善効果を得た。
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