研究課題
基盤研究(C)
平成12年度に設立した徳島県医師会生活習慣病予防対策委員会を活動の拠点として本研究を実施した。平成12年度より継続している徳島県内全小中学生の体格調査、平成15年度に開始した生活習慣病のハイリスク児に対する県全体の医療介入システムに加え、本研究期間、介入校において生活習慣病検診、生活習慣調査、運動調査、栄養教室、個別相談等(下記1〜4)を行った。平成16年度に県内の小学1年生、小学4年生、中学1年生、それぞれ約1000名を対象とした生活習慣アンケートを実施しており、平成17年度には対照校(4校)と介入校(3校)において平成16年度と同じ調査を行った。1.生活習慣病検診:保護者の承諾を得た児童に対して生活習慣病検診を実施した。身体測定をし、採血にてAST、ALT、TC、HDL-C、中性脂肪、尿酸、血糖、インスリン値を測定した。また体脂肪率測定、血圧測定を行った。2.生活習慣調査:内容は体格、生活リズム、食生活、運動や遊び、生活環境、健康に関する意識等である。3.生活時間・消費エネルギーの測定:介入校の児童生徒を対象にライフコーダ(生活習慣記録機)による24時間生活習慣記録調査を実施した。検診結果、生活習慣調査結果とともに個人ヘアドバイスレポートを返却した。4.運動教室・栄養教室:介入校において管理栄養士によるフードモデルを用いた食育講座、運動教室等を実施し、検診で異常値を示した児童の希望者には医師、栄養士、保健師が個人指導を行った。各年度の検診や調査結果を集計し、介入地区の町、各学校、各保護者へ報告書を提出している。小児肥満の評価法、肥満の地域差等について各学会・雑誌で発表した。介入地区と対照地区を比較した結果、小学4年時の介入によって介入地区全体として肥満の改善効果がみられた。また、肥満度別評価の結果、肥満が軽度であっても臨床検査の異常値を示す割合が大きく、生活習慣の問題点も多いことが観察された。
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