研究課題/領域番号 |
17590554
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研究機関 | 高崎健康福祉大学 |
研究代表者 |
竹内 一夫 高崎健康福祉大学, 健康福祉学部, 教授 (60251089)
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研究分担者 |
鈴木 慶三 高崎健康福祉大学, 健康福祉学部, 助教授 (70348134)
平山 宗弘 高崎健康福祉大学, 健康福祉学部, 教授 (30009899)
笠井 直美 新潟大学, 教育人間科学部, 助教授 (20255243)
大澤 清二 大妻女子大学, 人間生活科学研究所行動疫学部門, 教授 (50114046)
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キーワード | 児童生徒 / 感情のコントロール / うつ状態 / 摂食障害 / 信頼性 / 妥当性 / ライフスタイル |
研究概要 |
初年度は予備調査を行い、「気分の調節不全傾向」尺度について、同時にテキサス大学方式の診断的うつ状態測定尺度(DSD)や摂食障害評価尺度(EAT-26)を測定して相関分析などにより、併存的妥当性や構成概念妥当性を検証することを計画していた。 初年度予備調査として採取できたデータは、中学生男女1-3年生478名、高校生女子1年生76名であった。 1.「気分の調節不全傾向」陽性率:中学男子で2.9%、中学女子で7.6%、高校女子では9.2%であった。既に日本学校保健会「児童生徒の健康状態サーベイランス委員会」により行われている全国調査と比較すると、標本数が少ないため、若干のばらつきが見られた。 2.併存的妥当性、構成概念妥当性: 1)中学生: 「気分の調節不全傾向」陽性判定と、DSDによるMDE(大うつ病エピソード)判定との関連をクロス集計し、Fisherの直接法により検定すると、中学男子女子ともに5%の有意水準で統計学的に有意な関連が見られた。 同様に「気分の調節不全傾向」陽性判定と、EAT-26によるED(摂食障害)判定との関連をクロス集計し、Fisherの直接法により検定すると、中学男子においては有意な関連は見られなかったが、中学女子においては有意な関連が見られた。 2)高校生(女子のみ): 「気分の調節不全傾向」陽性判定と、DSDによるMDE(大うつ病エピソード)判定やEAT-26によるED(摂食障害)判定との関連をクロス集計し、Fisherの直接法により検定すると、5%の有意水準では統計学的に有意な関連が見られなかった。しかし、標本数の少なさの問題もあるため、次年度の本調査で再確認したい。 いずれにしても、追加採択であったためデータ採取が当初より遅れ、現在各種指標についてより詳細な分析を続行中である。この検討をもとに、次年度は調査票にライフスタイル項目を加えて、より規模の大きい本調査を実施する予定である。
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