研究課題/領域番号 |
17590567
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
公衆衛生学・健康科学
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研究機関 | 国立保健医療科学院 |
研究代表者 |
山岡 和枝 国立保健医療科学院, 技術評価部, 室長 (50091038)
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研究分担者 |
小林 国彦 埼玉医科大学, 第2内科学, 助教授 (30205455)
生越 喬二 東海大学, 医学部・消化器外科, 教授 (30112775)
井上 賢一 埼玉県立がんセンター, 内分泌科, 科長 (70443059)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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キーワード | QOL / スコア変換 / 同等性 / 多文化 / 評価 / EORTC QLQ-C30 / HRQOL20 / 適用可能性 |
研究概要 |
医療や健康関連分野におけるQOLの評価は、その重要性をますます増大させ、国際間比較なども重要な課題となっている。しかし、国際比較においては疾患による差、評価時期の違いやQOL調査に対する回答の仕方の個人差のみならず、多文化的妥当性(同等性)の問題は、現在、世界的に問題になっているが未だ解決されていない問題である。本研究では、アウトカム指標としてのQOL測定の評価方法を確立することをめざし、日本およびオランダにおける多文化間におけるスコアの等価性を検討するためのプレリミナリ研究をもとに、QOL測定の評価方法を検討した。本年度はプレリミナリ研究の検討としてオランダ側研究者らと協議し、データ収集、解析方法の問題点などの検討を行った。調査票として、標準的なQOL調査票でされているEORTC QLQ-C30のほか、日本人用に開発したHRQOL20、Care Notebook、性格特性調査票(NEO-Five Factor InventoryとEPQ)、疾患認識尺度(IPQ-B)を用い、日本とオランダのがん患者を対象に、従来のスコア法の適用可能性および経時的な変化における反応性を調査した。また、これまでに得られたデータより、両国でのQOL調査票への回答分布やそのデータ構造の比較を行った。因子分析の結果からは、一部のサブスケール(身体的機能)で因子を構成する項目が異なる可能性が示唆された。このほか、経時的変化の検討として、スコアの変化の比較を加えた。以上の結果を参考にして、QOL尺度スコア変換の方法検討のための研究プロトコルを策定した。
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