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2005 年度 実績報告書

ミトコンドリアとYのSNPを用いた陳旧試料からの簡便な個人識別法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 17590572
研究種目

基盤研究(C)

研究機関山形大学

研究代表者

梅津 和夫  山形大学, 医学部, 助教授 (10091828)

研究分担者 湯浅 勲  鳥取大学, 医学部, 助教授 (00093633)
大澤 資樹  山形大学, 医学部, 教授 (90213686)
キーワードミトコンドリア / Y染色体 / DNA / 個人識別 / 血痕
研究概要

DNAから個人識別を行うためのキット類は多数市販されているが、陳旧試料や、微量サンプルに対する法医鑑定では、検出感度などにやや問題点があった。本年度はミトコンドリアDNAのSNPを用いて変性した陳旧試料にも対応できるような簡便な個人識別法を開発する目的で実験を行った。
これまで、法医学領域で用いられる個人識別のためにはミトコンドリアの主にD-ループ領域の塩基配列が利用されてきたが、この方法ではかなりの判定時間を必要とした。今回、非コード領域に点在するハプログループを規定するSNPに着目し、我々の開発したAPLP法(amplified product-length Polymorphism analysis)による検出法をミトコンドリアハプログループの検出に応用した。この方法は1回のPCRで9種類のSNPを同時に増幅し、電気泳動のバンドパターンから塩基置換を読み取る方法である。つまり1件体当たり5画のPCRと5回の電気泳動により45SNPを検出する。そのSNPの組み合わせによりハプログループを判定する。ただし、すべてのSNP間には強い連鎖が存在するので、日本の集団においては40弱のハプログループに分かれるに過ぎないが、アフリカンやコーカソイドに特有なハプログループの識別も同時に可能である。ハプログループは個体の系統樹的位置関係を示すのみならず、D-ループ領域の塩基配列とも連鎖しているので、この配列のモニターとしても利用できる。この方法は高価な機器が不要であり、低分子化したDNAにも対応でき、迅速・低コストであるという利点が示された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Recent progress in mitochondrial DNA analysis.2005

    • 著者名/発表者名
      Umetsu K, Yuasa I.
    • 雑誌名

      Legal Medicine 7

      ページ: 259-262

URL: 

公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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