• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2007 年度 実績報告書

ミトコンドリアとYのSNPを用いた陳旧試料からの簡便な個人識別法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 17590572
研究機関山形大学

研究代表者

梅津 和夫  山形大学, 医学部, 准教授 (10091828)

研究分担者 湯浅 勲  鳥取大学, 医学部, 准教授 (00093633)
キーワードミトコンドリア / Y染色体 / DNA多型 / ハプログループ / 陳旧試料
研究概要

ミトコンドリアとYのSNPを用いた陳旧試料にも対応できる簡便なハプログループの判定のためにAPLP法によるシステムを開発した。現在、個人識別のためには常染色体やY染色体上の市販のSTRキットが汎用され、これらのキットは個人識別のためにはきわめて有用であるが、個人の属する集団の推定には不向きであった。それに対して、ミトコンドリアやYのハプログループはアフリカ,ヨーロッパ、アジアあるいは地域にそれぞれ特有のタイプに分けることができる。本研究では、ハプログループを規定するミトコンドリアDNAについては45 SNP,Yについては24 SNPを選抜し、世界中の人々のハプログループををAPLP法により分類する方法を確立した。これらの方法は150bp以下のDNAをターゲットにしているので、通常のシークエンスやSTRキットにおいて、ほとんど結果の得られないようなきわめて低分子化した陳旧試料に対しても本方法は十分に適用可能であった。この方法はPCRと安価な電気泳動装置のみがあれば判定可能で、バンドパターンから塩基置換を読み取ることのできる簡便な方法である。これらのハプログループはミトコンドリアについては母系、Yについては父系のルーツを探る指標となると共にある個人が所属する集団地域の推定を行う上でのきわめて有用な情報を提供することが明らかとなった。本システムと通常の個人識別法を加味すれば、個人識別と共に日本国内における地域や外国の集団の推定がある程度可能となった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2007

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Yのハプログループの簡便な判定法について2007

    • 著者名/発表者名
      梅津和夫
    • 学会等名
      日本法医学会
    • 発表場所
      秋田市
    • 年月日
      2007-05-16

URL: 

公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi