研究課題
基盤研究(C)
ストレス応答における性差を性ホルモンレベルの変化から解明するため、エストロゲンとアンドロゲンの効果を検証した。 たこつぼ型心筋症は閉経後の女性に好発し、著しい性差がある。我々は不動化ストレス負荷を負荷したラットはたこつぼ型心筋症の動物モデルに成り得ること、エストロゲンの慢性投与でこの収縮不全が改善することを示した。エストロゲンの作用機序を脳、副腎、心臓で解析した。エストロゲン補充により、辺縁系→視床下部→副腎→心臓の各レベルでストレス応答が低下したが、心臓における心血管系保護物質の発現が増加した。エストロゲンは自律神経系を介する間接作用、および心臓への直接作用により、情動的ストレスに対して心保護効果を示す。男性においても加齢に伴うアンドロゲンの減少による男性更年期が注目されているが、アンドロゲンレベルの変化も中枢神経系でのストレス応答を修飾することが示唆された。またオスの心臓においても、エストロゲンは心血管系保護物質を増加させることでストレスによる心機能不全を改善することを見出した。
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