研究課題
基盤研究(C)
18年度実績1.Runx3とKu70の結合の生理的意義の解明Runx3とKu70の結合の生理的意義をさらに検討するために、Runxの結合配列を持つレポーター及びp21のレポーターを用いたレシフェラーゼ・アッセイ及びRunx3の下流遺伝子の発現解析でKu70/80のRunx3転写活性化能に及ぼす影響を調べたが、Ku70がRunx3の転写を活性化する傾向はあるものの、明らかな有意差は認めなかった。また細胞株に抗癌剤(ブレオマイシン)でDNA Double Strand Breakを誘導しEu70/80を活性化した状態でのRunx3の転写活性化能についてもレポーターアッセイを用いて検討したが、同様の傾向が認められた。一方で、Runx3と結合することによるKu70/80を介したDNA結合能及び修復能に及ぼす変化に関してGel Shift Assayを用いて解析中である。2.Runx3活性制御機構の解析我々が同定したRunx familyの新規転写活性化因子であるTAZ(Transciptional co-Activator with PDZ binding motif)が癌化に関係しているという仮定のもと、TAZによるRunx3の活性制御機構の解析を行なっている。3.臨床検体の解析慢性胃炎から胃粘膜萎縮、腸上皮化生を経て、胃発癌に至るという過程にRunx3がどの段階で関与しているのかを調べるため、各段階の臨床検体を用いて、免疫組織化学的検討を行なった。
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