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2005 年度 実績報告書

消化管粘膜樹状細胞の細胞内イオンによる制御及びIELとのクロストーク

研究課題

研究課題/領域番号 17590629
研究機関浜松医科大学

研究代表者

伊熊 睦博  浜松医科大学, 医学部, 助手 (00275108)

研究分担者 梶村 昌良  浜松医科大学, 医学部附属病院, 講師 (40252184)
須田 隆文  浜松医科大学, 医学部, 助手 (30291397)
大澤 恵  浜松医科大学, 医学部附属病院, 医員 (10397391)
キーワード粘膜免疫 / 消化管免疫 / サイトカイン / 細胞内イオン / 樹状細胞 / 上皮間リンパ球
研究概要

消化管粘膜に存在する樹状細胞DC (Dendritic Cell : DC)は、外的刺激(異物、微生物など)に対する免疫系のゲートキーパーとしての役割を持つこと、分化成熟が他のDCと系を異にする可能性など、特殊な機能を有する細胞であると考えられ、臓器特異的な免疫機構の存在が示されている。免疫担当細胞同士の間には密接な連携が必要であり、特に消化管粘膜のDCとIntraepithelial Lymphocyte(IEL)の間には外的刺激を排除すべきものとするか(免疫)、しないか(寛容・共生)を決定し実現する為の緻密なメカニズムが存在すると考えられる。Interleukinに代表される炎症性サイトカインによるlymphocytesやneutrophil granulocytesの活性化には、細胞内カルシウムなどのシグナリングが重要な役割を果たすと考えられている。末梢血DCが、細胞内カルシウムによる直接的制御を受けることは報告されているが、未だ系統的な理解には程遠く、消化管粘膜DCでの細胞内イオン動態とその免疫学的意義の検討はこれまでに報告を見ない。細胞内カルシウム動態は、細胞内でのサイトカイン産生、移動、分泌を惹起・調節すると考えられるが、このサイトカイン動態のプロセスを細胞内イメージングの手法を用いて動的に可視化した報告は乏しい。本研究では、免疫担当細胞が腸管局所並びにそこから波及して全身への炎症を引き起こすメカニズムの一端を解明する為に、消化管(小腸)粘膜樹状細胞(腸管DC)の細胞内イオン動態を明らかにし、IELとのクロストーク、その帰結として起こるであろうサイトカインの動態を細胞生理学的手法により評価を進めている。本年度は、消化管上皮細胞間リンパ球(IEL)及び樹状細胞(DC)の単離・培養系を確立し、電気生理学的・細胞生物学的な検討に耐えうる質と量を兼ね備えた実験系を準備した。細胞内イオン測定に必要な細胞内イメージング測定系を確立している。各種刺激、サイトカインに対する反応を検討している。電気生理学的手法により細胞膜・小器官膜の輸送体レベルでのイオン流入の制御について検討予定としている。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] Alteration of intracellular histamine H_2 receptor cycling precedes antagonist-induced up-regulation2005

    • 著者名/発表者名
      Osawa S, Kajimura M, Yamamoto S, Ikuma M, Mochizuki C, Iwasaki H, Hishida A, Terakawa S.
    • 雑誌名

      Am J Physiol Gastrointest Liver Physiol. 289・5

      ページ: G880-G889

  • [雑誌論文] Normal gating of CFTR requires ATP binding to both nucleotide-binding domains and hydrolysis at the second nucleotide-binding domain2005

    • 著者名/発表者名
      Berger AL, Ikuma M, Welsh MJ.
    • 雑誌名

      Proc Natl Acad Sci U S A. 102・2

      ページ: 455-460

URL: 

公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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