研究課題
基盤研究(C)
骨髄由来多能性幹細胞が大腸筋線維芽細胞に分化することを証明するために、まず、マウスの骨髄移植の実験系を立ち上げた。Male C57B1/6マウスの大腿骨より骨髄細胞を得、これを放射線全身照射したFemaleマウスに尾静脈より移植した。移植する骨髄は、CD34陽性細胞をFACSにてcell sorterにて濃縮したうえで移植した。骨髄の定着は、脾臓実質および骨髄細胞の軟寒天植立養系におけるコロニー形成能と末梢血中の白血球の上昇で確認した。このマウス移植系において、骨髄が定着したと確認できた後、経時的にマウスを屠殺して組織学的検討を加える。この系での骨髄細胞由来の筋線維芽細胞の証明は性染色体のY染色体をin situ hybridization法にて検索した。さらに、筋線維芽細胞マーカーとしてα-smooth muscle actin(αSMA)を免疫染色してY染色体との2重染色にて判定した。さらに、GFP(緑色蛍光蛋白)トランスジェニックマウスの骨髄細胞を移植して、腸管組織におけるαSMA陽性細胞を同定することにより、骨髄細胞由来筋線維芽細胞の定着が同定できるものと考えられる。これまでの結果を論文にまとめ投稿中である。
すべて 2008
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Pancreas. 36
ページ: 197-199
Pancreas 36(2)
ページ: 197-9