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2006 年度 実績報告書

CD9を介するアポトーシス誘導機構を用いた消化器癌の新たな治療法の検討

研究課題

研究課題/領域番号 17590637
研究機関大阪大学

研究代表者

筒井 秀作  大阪大学, 医学系研究科, 助手 (10359846)

研究分担者 清原 達也  大阪大学, 医学系研究科, 助教授 (50322178)
渡部 健二  大阪大学, 医学系研究科, 助手 (50379244)
キーワードCD9 / 消化器癌 / アポトーシス
研究概要

CD9は、tetraspanin family(TM4SF)に属する4回膜貫通型の膜蛋白であり、インテグリンやCD19、HB-EGFなどと複合体を形成し、コファクターとして細胞接着、遊走、転移、増殖、シグナル伝達などに関与する。これまで我々は、ヒト胃癌細胞株や大腸癌細胞株において、抗CD9抗体(ALB6)を投与することによりアポトーシスを誘導し、その機序にp46Shc、p38、JNKのリン酸化及びcaspase3が関与することを明らかにしている(J Cell Sci. 2004)。
今回CD9を標的とした、消化器癌の新たな治療法の可能性について以下の検討を行いCD9のin vivoにおける抗腫瘍効果を確認している。
<実験内容>胃癌細胞株(MKN-28)を免疫不全動物(ヌードマウス)に皮下移植して担癌モデルを作成し、抗ヒトCD9抗体を静注または腫瘤形成部に局注して抗腫瘍効果を検討した。実験のプロトコールを以下に示す。
A群コントロール
B群ALB6(抗CD9抗体) 100μg/body/回 静注 3日間隔×2回
C群ALB6 100μg/body/回 静注 3日間隔×3回
D群ALB6 50μg/body/回 局注 連日x12回
<結果>A群と比較し、B群で約45%、C群で約55%、D群で約70%の抗腫瘍効果(Tumor Growth Ratio;腫瘍の長径×短径の二乗×0.52を用いて比較検討した)を認めた。腫瘍の免疫組織学的検討では、各群間に腫瘍内繊維化の差は認めず。アポトーシスは抗CD9抗体投与群で効率に誘導されている事が認められた。

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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