研究課題
基盤研究(C)
C型慢性肝炎での肝線維化進行には、ウイルス側の因子と共に、宿主側の要因が挙げられその速度は患者間で大きく異なっている。宿主因子を明らかにするため、マトリックス分解酵素MMP-1 -1607 1G/2G、MMP-2 -1306 C/T、MMP-3 -1171 5A/6A、MMP-7 -181 A/G、MMP-9 -1562 T/C、線維化促進性サイトカインTGF-β1 +819 T/C、炎症性サイトカインIL-1β -511 C/T、IL-1RN VNTRの遺伝子多型を解析し、横断的および縦断的に検討した。まず、C型慢性肝炎群とC型肝硬変群で遺伝子多型の頻度を比べると、MMP-1では2G/2Gホモが、MMP-9ではC/Cホモが肝硬変で有意に高頻度であった。ただ、他の遺伝子多型では両群で明らかな差は認められなかった。次に5年間観察し得たC型慢性肝炎患者を肝線維化指標により肝線維化速度緩徐群と迅速群に分けて遺伝子多型頻度を比較検討すると、MMP-3 5AキャリアとTGF-β1 +819 Tキャリアの割合が迅速群で高いことが示された。今回の研究で、遺伝子多型の解析が患者管理のうえで有用となる可能性が確認された。
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