研究概要 |
本研究の目的は、細胞膜に存在する力ベオリンの血管stiffnessに及ぼす役割の解明にある。そのため、以下の目的を掲げている。 目的1:進展刺激によるmicrotubuleの重合形成に及ぼすカベオリンの影響を明らかにする。目的2:カベオリンのmicrotubuleの重合調節効果の機序を明らかにする。 目的3:血管stiffness亢進が血管壁細胞(特に血管平滑筋細胞)のマイクロチューブの重合状態あるいはcaveolinの発現量、caveolaeの構造変化と関連するのか、明らかにする。現在、主に培養血管平滑筋細胞(VSMC)を用いたin vitroの実験系で、カベオリンのmicrotubuleへの重合形成への調節機序解明の実験を遂行している。今年度における研究達成状況は以下のとおりである。 1.遺伝子組み換え(caveolin senseおよびantisense)アデノウイルス作成し,平滑筋細胞内のcaveolin量を過剰発現および減少させることに成功した. 2.同ウイルス感染によりcaveolin発現を変化させた平滑筋細胞におけるmicrotubuleの重合性に影響を与えることを明らかにした. 3.今後,大動脈stiffnessが高めたラットモデル,すなわち腹部大動脈狭窄あるいは,anngiotensinII投与による高血圧モデルを作成し,同血管壁でのstiffnessにおよぼすcaveolinの働きを評価する.
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