研究課題/領域番号 |
17590758
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 横浜市立大学 |
研究代表者 |
杤久保 修 横浜市立大学, 医学研究科, 教授 (30046099)
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研究分担者 |
梅村 敏 横浜市立大学, 医学研究科, 教授 (00128589)
木村 一雄 横浜市立大学, 付属病院, 教授 (90214866)
大重 賢治 横浜市立大学, 医学部, 助手 (50343398)
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キーワード | 血圧測定法 / 循環器・高血圧 / 情報工学 / 内科 / 社会医学 |
研究概要 |
脳血管障害は要介護の基礎疾患の主要な原因となっており、その予防が急務であるが、それには血圧の正確な評価と管理が必要である。現在、上腕での携帯式血圧(Ambulatory blood pressure monitoring : ABPM)計はあるが、測定間隔も長く、完全自由行動下の血圧は測定できない。 そこで本研究では、耳介部(tragus)部の浅側頭動脈分岐動脈を挟む小カフ(inflatable pads)を用いて、内蔵されたphoto-sensorで血圧を測定できる超小型の頭位血圧(cephalic blood pressure monitoring : CBPM)計を開発した。本装置は耳孔部に固定できるので、四肢活動が自由にでき、測定間隔も5分以下にすることができた。また本装置ではカフが小さいので測定における圧迫感が小さく従来の上腕カフ法より不快感がより少ない利点が得られた。 その精度についてCBPM装置による血圧(Pc)と上腕動脈血圧をTerumo ES-H55装置で測定した血圧(Pt)と比較すると、Pt=α・Pc+β(α=動脈径による補正係数、β=静水圧25±2.7mmHg)の式において、αの値は収縮期血圧(SBP)で1.35±0.22(SD)、拡張期血圧(DBP)で1.23±0.23(n=108)と、まだ大きな値であった。年齢でのαを補正すると、CBPM装置による血圧と上腕血圧との相関は、SBPでr=0.89、DBPでr=0.81であった。現在、耳珠の基部で太い血管にカフが装着でき、αの値を1に近くする改良を加えている。さらに、photo-sensorの代わりに、超小型Laser Doppler blood flow meterを用いて、血圧(BP)と血流(BF)および末梢血管抵抗(R)の関係式BP=BF×Rにおいてカフ圧をservo controlすることによりRを一定化して毎拍の血圧を測定できる研究も加えている。本方法は軽度の運動時でも連続的に血圧測定が可能であり、体位変動などにおける血圧変動の評価にも有用であった。
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