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2005 年度 実績報告書

冠動脈疾患の早期診断マーカー探策の試み

研究課題

研究課題/領域番号 17590765
研究機関東京慈恵会医科大学

研究代表者

望月 正武  東京慈恵会医科大学, 医学部, 教授 (20130205)

研究分担者 清水 光行  東京慈恵会医科大学, 医学部, 教授 (10130171)
池脇 克則  東京慈恵会医科大学, 医学部, 助教授 (40287199)
キーワード動脈硬化 / 動脈硬化マーカー / アディポネクチン / 接着因子 / 高感度CRP
研究概要

初年度は、冠動脈疾患(CAD)患者100名と健常者49名を対象に新規動脈硬化マーカー(a-ヒドロキシ酪酸:aHBA)を測定した。また従来の動脈硬化マーカー(高感度CRP、IL-6、adiponectin、sICAM-1、sVCAM-1、sP-selectin)との比較も併せて実施した。その結果、CAD患者群/健常者群では、
aHBA:1.96±0.76/1.11±0.61μg/mL(p<0.01)
高感度CRP:4205±9140/974±377ng/mL(p<0.05)
Adiponectin:6442±3497/5435±3425μg/mL
sICAM-1:175±72/271±81ng/mL(p<0.01)
sVCAM-1:947±306/992±636ng/mL
sP-selectin:96±65/56±38(p<0.01)
IL-6については、大部分のサンプルで測定限界未満であったため解析できなかった。
aHBAとその他の動脈硬化マーカーとの相関を検討した結果、adiponectinとは有意の負の相関を、一方sICAM-1とは有意の正相関を示した。また、同時に測定したpalmitoleic acidとpalmitic acidはいずれもCAD患者群で低値を示した(palmitoleic acid:2.0±1.5/4.0±5.6μg/mLとpalmitic acid:10.4±9.7/17.1±17.1μg/mL)。
以上から、今回我々が同定した新規動脈硬化マーカー物質3種のうちaHBAが動脈硬化を反映する可能性が示された。次年度においてはさらに症例を追加して同様の検討を行う予定である。

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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