研究課題/領域番号 |
17590830
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研究機関 | 香川大学 |
研究代表者 |
清元 秀泰 香川大学, 医学部附属病院, 講師 (00304585)
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研究分担者 |
西山 成 香川大学, 医学部, 教授 (10325334)
原 大雅 済生会病院, 腎高血圧センター, センター長 (50398038)
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キーワード | NAD(P)Hオキシダーゼ / 腎不全 / 血液透析 / 酸化ストレス / p22phox / TBARS / 白血球 / RT-PCR |
研究概要 |
腎障害を有する臨床症例のサンプルを回収し、酸化ストレス量の測定と白血球NAD(P)Hオキシダーゼの遺伝子発現を検討するために下記の事項を行った。 1.患者のエントリー 充分なインフォームド・コンセントのもと、承諾書を得てエントリーを行った。 2.採血と検体の分離 末梢血採血にて血清10mlとPAXgene Blood RNA System(Qiagen社製)を用いて白血球のmRNAを分離し、-80℃にストックした。 3.酸化ストレスマーカの測定 酸化ストレスマーカーとしてT-BARSを測定した。糸球体濾過量:の低下とともに、酸化ストレスが増加する傾向があったが、有意な上昇はCKD5Dの透析療法を行っている場合のみであった。 4.mRNAの測定 白血球のmRNAをreal-time polymerase chain reaction法を用いてNAD(P)Hオキシダーゼのp22phoxとgp91phoxを測定し、house keeping geneであるβ-actinを対照にして遺伝子発現について検討した。発現の増加は腎機能が低下する者に強い傾向があった。 5.臨床データとの多変量解析 解析は中間結果であるが、血液透析では透析期間が長期に及ぶ症例ほどストレス量、p22phoxの遺伝子発現量が増加しているようである。
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