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2005 年度 実績報告書

生活習慣の末期腎不全発症に及ぼす影響

研究課題

研究課題/領域番号 17590835
研究種目

基盤研究(C)

研究機関琉球大学

研究代表者

井関 邦敏  琉球大学, 医学部附属病院, 助教授 (90193383)

キーワード生活習慣病 / 蛋白尿 / 慢性腎臓病 / メタボリック症候群 / 肥満 / 透析 / 末期腎不全
研究概要

生活習慣(喫煙、飲酒、運動習慣)と末期腎不全発症の関連について調査し、どの程度予防効果が期待できるのか検討する。わが国では糖尿病、高血圧を中心とする末期腎不全が依然として増加している。不適切な生活習慣および肥満が関与しているとされているが、末期腎不全の発症にどの程度関与しているのかは殆ど調査されていない。透析導入日をエンドポイントとして、集団検診受診者の臨床検査データより末期腎不全発症の危険因子を特定すれば有効な予防対策を策定できる。
本年度は沖縄県内の民間病院における生活習慣病センターの受診者を対象にメタボリック症候群(MS)の有無と慢性腎臓病(chronic kidney disease, CKD)の有病率を検討した。対象は豊見城中央病院の人間ドック受診者6980名(男3834、54.9%)、平均年齢49.6歳(30〜79歳)。MSの診断はATPIII、CKDは米国腎臓財団のガイドラインによった。CKDの有無を規定する因子を多重ロジステック解析によって検討した。MS、CKDの頻度はそれぞれ12.8%、7.3%であった。MSの要因が増加するごとにCKDの頻度は3.6%、2.9%、4.5%、4.4%、6.0%、および20.0%と増加した。MSの5つの要因全てを有する例は25例(0.36%)と少なかった。MSは有意なCKDの規定因子(補正オッズ比1.645、95%信頼限界1.305-2.074、P<0.0001)であったが、60歳以上では有意とならなかった。
MSは肥満(腹部)以外にも腎疾患の危険因子を複合して有しており、CKDの発症、進展要因となっているものと考えられる。MS、とくに60歳未満、は有意なCKDの危険因子である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Metabolic syndrome and chronic kidney disease in Okinawa, Japan2006

    • 著者名/発表者名
      Tanaka H, Shiohira Y, Uezu Y, Higa A, Iseki K.
    • 雑誌名

      Kidney Int 69(3)

      ページ: 369-374

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 査読あり
  • [雑誌論文] Screening for renal disease - what can be learned from Okinawa experience2006

    • 著者名/発表者名
      Iseki K
    • 雑誌名

      Nephrol Dial Transplant (in press)

URL: 

公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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