• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2006 年度 実績報告書

立位負荷テストによる腎予備能検査を確立する

研究課題

研究課題/領域番号 17590836
研究機関名古屋市立大学

研究代表者

福田 道雄  名古屋市立大学, 大学院医学研究科, 講師 (50363940)

研究分担者 木村 玄治郎  名古屋市立大学, 大学院医学研究科, 教授 (30315874)
キーワード慢性腎疾患 / 血圧日内リズム / Na圧利尿 / 夜間多尿 / 腎機能 / non-dipper
研究概要

すでに"腎機能低下につれて日中に排泄しきれないNaを代償的に排泄するために夜間血圧が低下しなくなる(non-dipper)"と報告しました(Kidney International誌)。慢性腎疾患の患者様に御同意を得て昼夜別蓄尿・24時間血圧測定を行い、腎機能低下につれ圧利尿で夜間尿が増加することを明らかとしました。第28回日本高血圧学会で高得点演題(PO-01)に採択頂き、第38回アメリカ腎臓学会でも発表しました。論文はNephrol Dial Trasplant誌(21:2172-7,2006)にアクセプトされました。
健常人では夜間入眠すると日中に比して血圧が10%低下します。腎機能が低下すると夜間に十分Naを排泄しきるまで血圧が低下しないと考え「日中の10%まで夜間に血圧が下がるまでの時間」をDipping Timeと定義し、こ腎機能との関係を解析すると、はたして腎機能が低下するにつれて、このDipping Timeが延長することが見いだせました。この研究結果は2006年度の国際高血圧学会でオーラルセッション演題に採択されました。この概念について欧米誌に投稿し、Med Hypotheses.67:802-6,2006にアクセプトされました。現在、解析結果を他の欧米誌に投稿したところです。
我々の尿中Naに対する概念はHypertens Res 29:645-53,2006にもアクセプトされました。
日中に排泄しきれないNaを夜間に排泄する現象は、腎予備能のみならず心血管イベントをも予兆します。この現象は食塩感受性とも密接にリンクします。臥位の状態から急激に立位をとった場合にこの腎予備能低下が浮き彫りにされ1ると考え、現在ではこれまでのパラメータが臥位ないし立位で如何に変化するかを検討しています。この結果がまとまれば、立位負荷で腎予備能を推量る事ができると考えています。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] Polynocturia in chronic kidney disease is related to natriuresis rather than to water diuresis2006

    • 著者名/発表者名
      Fukuda M, Motokawa M, Miyagi S, Sengo K, Muramatsu W, Kato N, Usami T, Yoshida A, Kimura G
    • 雑誌名

      Nephrology Dialysis Transplantation 21・8

      ページ: 2172-2177

  • [雑誌論文] Hypothesis on renal mechanism of non-dipper pattern of circadian blood pressure thythm.2006

    • 著者名/発表者名
      Fukuda M, Goto N, Kimura G
    • 雑誌名

      Medical Hypotheses 67・4

      ページ: 802-806

  • [雑誌論文] Pathophysiology of antihypertensive therapy with diuretics.2006

    • 著者名/発表者名
      Fukuda M, Kimura G
    • 雑誌名

      Hypertension Research 29・9

      ページ: 645-653

URL: 

公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi