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2005 年度 実績報告書

HIF-1αの発現抑制による腎間質線維化の治療戦略

研究課題

研究課題/領域番号 17590839
研究機関奈良県立医科大学

研究代表者

岩野 正之  奈良県立医科大学, 医学部, 講師 (20275324)

研究分担者 斎藤 能彦  奈良県立医科大学, 医学部, 教授 (30250260)
赤井 靖宏  奈良県立医科大学, 医学部, 講師 (30326326)
キーワード低酸素 / 間質線維化 / 腎不全 / FSP1 / EMT / HIF-1α
研究概要

われわれは、間質線維化の進展に尿細管上皮細胞のfibroblast specific protein 1 (FSP1)陽性線維芽細胞への形質変異(EMT)が重要な役割を果たすことを明らかにしている。また一方では、慢性虚血による尿細管上皮細胞の低酸素暴露が間質線維化の進展に関与すると考えられている。本年度は、低酸素応答で中心的な役割を果たすことが知られているhypoxia inducible factor-1α (HIF-1α)がEMTの協力な誘導因子であることを、初代近位尿細管上皮細胞を用いて検討した。さらに、HIF-1α阻害薬の中で、Geldanamycin,Rapamycin,YC-1,およびFK228用いて、EMTの抑制効果についても検討した。われわれは、Cre-loxPシステムを用いてパーマネント標識された初代尿細管上皮細胞で、EMTを誘導されない尿細管上皮細胞(Cy-3により赤に染色)、EMTを誘導された尿細管上皮細胞(mergeで黄に染色)、およびコンタミネートした線維芽細胞(Cy-2により緑に染色)を分離する手法を確立した。本手法で、1%O2培養下では、20%O2培養下に比しえて、尿細管上皮細胞におけるEMT出現率が有意に上昇することが示された。また、Geldanamycin,Rapamycin,YC-1,およびFK228の4種類のHIF-1α阻害薬の中で、YC-1のみが1%O2培養下でのEMT出現率を有意に抑制した。以上の成績から、HIF-1αは、EMTの誘導因子であることが示唆された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Fibroblast-specific protein 1 is a specific marker for renal survival in patients with IgAN2005

    • 著者名/発表者名
      Nishitani Y, Iwano M, et al.
    • 雑誌名

      Kidney International 68(3)

      ページ: 1078-1085

URL: 

公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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