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2006 年度 実績報告書

SNPタイピングによるパーキンソン病の発症・薬剤感受性遺伝子の探索

研究課題

研究課題/領域番号 17590874
研究機関大阪大学

研究代表者

水田 依久子  大阪大学, 医学系研究科, 特別科学研究員 (80397760)

研究分担者 戸田 達史  大阪大学, 医学系研究科, 教授 (30262025)
キーワードパーキンソン病 / 一塩基多型 / 疾患感受性遺伝子 / 関連解析
研究概要

我々は多因子遺伝疾患である孤発性パーキンソン病(PD)感受性遺伝子を明らかにするために、候補遺伝子アプローチを行った。一次スクリーニングとして患者・対照各190人を対象に、多数のSNPs(一塩基多型)を関連解析してp<0.05のSNPを選出した。二次スクリーニングとして、これらのSNPsを患者882人対照938人に増やして関連解析し、有意なSNPについて周辺の連鎖不平衡解析を行うという手法をとった。前年度は121個の候補遺伝子上の計268個のSNPsの解析から、α-synuclein(SNCA)遺伝子のintron 4上に存在するSNP0070にp=5.OxlO^<-10>という極めて強い関連を見出した。そして、周辺の連鎖不平衡解析、Real-time RT-PCR法によるSNCA遺伝子発現レベルの遺伝子型ごとの違いについて発表した。今年度はSNCA以外の感受性SNPを探すために、さらに17個の候補遺伝子上の計34個のSNPsを選出して追加スクリーニングを行った。一次スクリーニングでp<0.05のSNPsが5個得られた。二次スクリーニングではうち4SNPsがp<0.01であった。再現性を確かめるために、さらに別の検体(患者521人、対照1003人)を収集して関連解析を行った。別のアプローチとして、すでに他の人種で関連が報告されている遺伝子多型について、我々の日本人検体(総数:患者1388人、対照1891人)で再現性を調べた。その結果、白人の連鎖解析で報告されていたFGF20について、日本人での再現性を確認することができた。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2007 2006

すべて 雑誌論文 (4件)

  • [雑誌論文] PARK1, PARK4 (α-synuclein)2007

    • 著者名/発表者名
      水田 依久子, 戸田 達史
    • 雑誌名

      Clinical Neuroscience 25巻1号

      ページ: 72-73

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] Fibroblast growth factor 20 gene and Parkinson' s disease in the Japanese population2007

    • 著者名/発表者名
      Wataru Satake, Ikuko Mizuta, Satoko Suzuki et al.
    • 雑誌名

      NeuroReport (In press)

  • [雑誌論文] Multiple candidate gene analysis identifies α-synuclein as a susceptibility gene for sporadic Parkinson' s disease2006

    • 著者名/発表者名
      Ikuko Mizuta, Wataru Sarake, Yuko Nakabayashi et al.
    • 雑誌名

      Human Molecular Genetics Vol. 15, No. 7

      ページ: 1151-1158

  • [雑誌論文] 21個の候補遺伝子関連解析の結果、α-synucleinが孤発性パーキンソン病の疾患感受性遺伝子であることが確実となった2006

    • 著者名/発表者名
      水田 依久子, 戸田 達史
    • 雑誌名

      PD Today 15巻8号

      ページ: 17

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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