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2006 年度 実績報告書

アルツハイマー病に対する非ウイルス性Aβ-DNAワクチンの開発

研究課題

研究課題/領域番号 17590909
研究機関(財)東京都医学研究機構

研究代表者

大倉 良夫  (財)東京都医学研究機構, 東京都神経科学総合研究所, 研究員 (10392367)

研究分担者 松本 陽  (財)東京都医学研究機構, 東京都神経科学総合研究所, 参事研究員 (90173921)
神山 邦子  (財)東京都医学研究機構, 東京都神経科学総合研究所, 研究員 (80301795)
キーワードアルツハイマー病 / DNAワクチン / Aベータ
研究概要

Alzheimer病に対するAベータワクチン療法はどうぶつモデルを用いで有効であることが示されたが、臨床治験は急性脳脊髄炎などの副作用のため中止された。本研究では、有効で副作用のないワクチンを開発する目的で、DNAワクチンを作製し、動物モデルでの有効性と副作用の有無を検索した。
最近MonsonegoらはTgマウスをAβ40及び42で感作し免疫応答性を調べた(Monsonego et al., Proc.Natl.Sci.USA.,2001)。その結果T細胞、B細胞ともnon Tgマウスにくらべ有意に低いことを報告し、Tgマウスは幼若時から血中Aβが高いため抗原特異的トレランスを獲得しているものと推定した。我々は免疫機能の低下していないnon Tgマウスにワクチン投与後、細胞増殖試験を行い抗原特異的T細胞の増殖反応がほとんど認められないことを確認しているが、長期ワクチン投与における免疫応答についての検討は不十分であった。今後ヒトに対し臨床応用を考えていく上で長期にワクチン投与を行った場合の免疫応答について免疫機能の低下していないnon Tgマウスに検討した。まずワクチン投与後血中Aβの産生、それに引き続いた抗体産生をELISA法を用いて測定した。さらにワクチン投与による脳内炎症所見の有無を免疫組織化学法(CD5、Mac-3)にて検討した。その結果、DNAワクチンには脳炎を引き起こすT細胞を刺激することはなく、長期治療マウスの脳内に炎症形成は認められなかった。これらの成果はProc.Natl.Acad.Sci.USA, 2006に発表した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Non-viral A beta DNA vaccine therapy against Alzheimer's disease : Long term-effects and safety2006

    • 著者名/発表者名
      Okura, Y., Miyakoshi, A., Kohyama, K., Staufenbiel, M., Matsumoto, Y
    • 雑誌名

      Proc. Natl. Acad. Sci. USA 103

      ページ: 9619-9624

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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