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2005 年度 実績報告書

糖代謝と超低比重リポ蛋白(VLDL)受容体発現調節機序の解明

研究課題

研究課題/領域番号 17590922
研究種目

基盤研究(C)

研究機関福井大学

研究代表者

高橋 貞夫  福井大学, 医学部附属病院, 講師 (50303376)

研究分担者 鈴木 仁弥  福井大学, 医学部, 助手 (20293417)
銭丸 康夫  福井大学, 医学部附属病院, 医員 (20397269)
キーワード糖代謝 / 脂質代謝 / リポ蛋白受容体 / エネルギー代謝 / 筋肉細胞 / 発現調節
研究概要

LDL受容体ファミリーの一員であるVLDL受容体は心筋・筋肉・脂肪組織においてLPL(リポ蛋白リパーゼ)と協奏してTGリッチリポ蛋白代謝に関与している.我々はラット筋肉細胞(L6)を用いて糖代謝と脂質代謝の関連を検討した.(結果)1.糖濃度75mg/dl以下にてVLDL受容体蛋白発現が濃度依存性に増加した.2.D-glucose 0mMとL-glucose 30mMにて同程度のVLDL受容体蛋白発現増加を認めた.この現象はラットprimary筋肉細胞・ラット平滑筋細胞においても認められたが,ラットprimary心筋細胞ではVLDL受容体発現増加は認められなかった.3.D-glucose 0mMとL-glucose 30mMによるVLDL受容体mRNA発現は認められず,post-transcriptionalな制御が関与していることが判明した.4.Oil-red染色によりL6細胞はVLDL・β-VLDLの取り込みを認めるが,、LDLの取り込みは僅かであり筋肉細胞ではLDL受容体よりVLDL受容体がリポ蛋白の取り込みに深く関与しているものと考えられた.5.D-glucose 0mMでのLDL受容体蛋白発現は認められなかった.6.L-glucose 30mMにてのVLDL受容体蛋白発現増加とともにβ-VLDLの取り込みの増加がOil-red染色にて確認された.(結論)筋肉細胞において糖濃度減少によるATP産生減少を,VLDL受容体蛋白増加によるTGリッチリポ蛋白取り込みからの脂肪酸酸化によるATP産生による代償機構が存在することが推定された.

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Deficiency of the very low-density lipoprotein (VLDL) receptors in streptozotocin-induced diabetic rats : insulin dependency of the VLDL receptor2005

    • 著者名/発表者名
      Iwasaki T, Takahashi S, et al.
    • 雑誌名

      Endocrinology 146

      ページ: 3286

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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