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2005 年度 実績報告書

膵管細胞を膵β細胞へ分化誘導する遺伝子の同定と生体応用

研究課題

研究課題/領域番号 17590924
研究機関山梨大学

研究代表者

會田 薫  山梨大学, 医学部附属病院, 講師 (50184015)

研究分担者 針井 則一  山梨大学, 医学部附属病院, 医員 (80377522)
小林 哲郎  山梨大学, 大学院・医学工学総合研究部, 教授 (30113442)
キーワード膵β細胞再生 / 分化誘導 / 膵特異的遺伝子 / 分子生物学
研究概要

本研究においては、分化過程にある膵β細胞から得た遺伝子を解析し、膵管細胞をインスリン(Ins)産生細胞へと分化誘導する遺伝子を同定し、最終的にそれを生体膵に応用することにより、生体膵でのβ細胞の分化誘導を行おうとすることである。
我々は、ラット胎児膵の一時期においてcytokeratin-19(CK-19)とInsを共発現する細胞が多数集簇していること見い出し、これら細胞から、レーザー光マイクロ剥離法、differential display法およびsubtraction library/differential hybridization法などを駆使して、CK-19とInsを共発現する細胞に特異的に発現している遺伝子を得た。
今年度は、まず、これら遺伝子のcoding region全長をcloningした。マウスIns-II遺伝子promoterの2.6kbをluciferase遺伝子の上流に結合し、これら遺伝子とともにCHO細胞に発現させた。この結果、clone F3H5をはじめとして、数種の遺伝子がインスリン遺伝子を発現させた。その効力は、PDX-1の約1/2であった。
ついで、これら遺伝子を大腸菌に融合蛋白として発現させた後、家兎に免疫して抗体を得た。その抗体を用いてマウス・ラット膵の免疫染色を行ったところ、インスリン遺伝子発現増強作用のある遺伝子も、その作用のない遺伝子も膵β細胞に特異的に発現していた。これらのことは、我々のクローニング方法が正しかったことを裏付けるとともに、我々の得た遺伝子が膵β細胞の分化、機能に重要な役割を果たしていることを示唆している。
しかし、これまでのところ、これら遺伝子を単独で膵管細胞に導入してもインスリンの合成誘導は起きていない。

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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