研究課題
基盤研究(C)
(1)CD4+CD25+T細胞による疾患発症制御:抗体によるCD25+細胞除去はバセドウ病抵抗性マウスC57BL/6の約30%に疾患発症を誘導した。一方好発マウスBALB/cでは血中T4値が約2倍に上昇した。この作用は刺激型抗体産生増強と阻害型抗体産生低下によった。またバセドウ病発症マウスの脾細胞を移入したマウスではTSH受容体(TSHR)抗体産生は認められなかったが、脾細胞からCD25+細胞を除去すると低いながら有意な抗体産生能が見られた。(2)調節性サイトカインによる疾患発症制御:TSHR発現アデノウイルス(AdTSHR)による免疫の際、調節性サイトカインであるIL-10或いはTGF-b発現アデノウイルスを同時投与した。IL-10発現アデノウイルス使用の際のみに有意な疾患発症抑制効果が見られた。(3)FasL発現アデノウイルスを作成し、マウスの骨髄細胞から調整した樹状細胞に、AdTSHRと共に感染させ、AdTSHR筋注によりTSHRに感作されたマウスに投与したところ、脾細胞のTSHRに対する反応とバセドウ病発症が抑制された。(4)AdTSHRで免疫したBALB/cマウスの脾細胞は、3つのペプチド(アミノ酸52-71、67-86、157-176)に特異的に反応する。そこでどのペプチドが最も病因に関与しているのかを検討するため、上記の方法で免疫したBALB/cマウスの脾細胞から各ペプチド特異的なT細胞株・クローンの樹立を試みた。現在全てのペプチドに特異的な細胞株が増殖中であり、今後サイトカイン分泌能・疾患誘導能・T細胞受容体アミノ酸配列などを検討していく予定である。
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