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2005 年度 実績報告書

血小板に新規同定されたシグナル分子の生理的意義の解明

研究課題

研究課題/領域番号 17590976
研究機関北海道大学

研究代表者

小田 淳  北海道大学, 大学院・医学研究科, 助教授 (50255436)

研究分担者 中山 章  北海道大学, 大学院・医学研究科, 助手 (50374244)
漆原 範子  北海道大学, 大学院・水産科学研究科, 学術研究員 (80396308)
キーワード細胞骨格 / シグナル伝達 / 血小板
研究概要

血小板機能制御の分子レベルの理解が深まることは,新規抗血小板薬の開発にも大変有用であろう.最近、質量分析などの手法が一般化したこともあって、次々に,これまで血小板で報告されてこなかった分子が次々に同定されている.これらの分子は単に基礎的に興味深いばかりではなく,将来の抗血小板薬のターゲット候補となりうる.17年度においては,血小板の形態変化や伸展に深く関与するアクチン重合に関連するWAVEタンパクのアイソフォームの全て(WAVE1-3)が存在し,さらにこのWAVEと結合するSra-1,Nap-1などが血小板にあることを初めて報告したが(Blood,2005),Sra-1,Nap-1に対する特異抗体を作製し,また,主として培養細胞を用いてIRSp53とWAVEさらにSra-1,Nap-1の関連性に関して検討を加えた(J Cell Biol,印刷中2006).この報告で,IRSp53が改めて低分子量Gタンパクracの下流でWAVEの機能に重要な役割を果たしていることを確認し,さらに知見を重ねた.血小板にもIRSp53が存在することは確認しており,血小板アクチン重合にもracの下流でIRSp53・WAVE系が重要な役割を果たしていることもありえよう.さらに,血小板にも存在するが全く報告の無いチロシンリン酸化酵素Argの様々な変異ミュータントを培養細胞などで発現させ,アクチン細胞骨格改変に重要なドメインなどを決定した.以上のように,血小板で新規にタンパクを次々に同定し,かつ必要に応じて特異抗体を作製,また核の無い血小板では容易に出来ない実験に関しては細胞株を用いてその分子の生理的意義を検討した.

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2006 2005

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] Optimization of WAVE2-complex-induced actin polymerization by membrane-bound IRSp53, PIP3, and Rac2006

    • 著者名/発表者名
      Suetsugu S, Oda A, et al.
    • 雑誌名

      J Cell Biol. (accepted)

  • [雑誌論文] WAVE/Scars in platelets2005

    • 著者名/発表者名
      Oda A, et al.
    • 雑誌名

      Blood 105(8)

      ページ: 3141-3148

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] Signal transduction and cellular functions of the TEL/ARG oncoprotein2005

    • 著者名/発表者名
      Okuda K, Oda A, et al.
    • 雑誌名

      Leukemia 19(4)

      ページ: 603-610

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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