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2005 年度 実績報告書

形質細胞分化におけるIRF4の役割

研究課題

研究課題/領域番号 17590982
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

三木 徹  東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 講師 (90242180)

キーワードIRF4 / 形質細胞分化 / 転写因子 / 悪性リンパ腫
研究概要

Doxycycline(DOX)添加によりIRF4を発現するDaudi細胞株(Daudi-441)を作製した。DOX添加により、細胞増殖の遅延(XTT法)、細胞周期G0/G1期の増加(FACS)、胚中心細胞のマーカーであるBCL6の発現低下、形質細胞分化マーカーBlimp-1,XBP-1(PCR), CD138(FACS)の発現誘導が見られることが判明した。すなわち、IRF4の発現は胚中心細胞より形質細胞への分化を誘導すると考えられた。
p21、p27の発言誘導、CDK2の発現誘導、p-Rbの発現低下が見られた。これらのことから、IRF4は細胞回転、特にG1/Sの進行を制御する種々の分子の発現を調節することにより、細胞回転の停止に寄与しているものと考えられた。
さらに、BCL6をexogenousに強制発現させ、これにさらにIRF4を発現させた時の増殖・分化について検討した。この細胞株ではIRF4を強制発現させることによる増殖停止や分化誘導の阻害は見られなかった。
また、Blimp-1の優性変異体であるTBlimpを発現させた後、IRF4を発現させた細胞株においても、同様の所見であった。つまりIRF4の作用はBLS6の発現低下やB-limp1の発現誘導に非依存性であり、今までに知られているBCL6→Blimp-1→XBP1とは全く独自の経路で機能している可能性も考えられた。

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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