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2005 年度 実績報告書

抗アポトーシス遺伝子Survivinを分子標的とした白血病の治療の試み

研究課題

研究課題/領域番号 17590986
研究種目

基盤研究(C)

研究機関福井大学

研究代表者

吉田 明  福井大学, 医学部附属病院, 講師 (80252005)

キーワードアポトーシス / Survivin / 白血病 / 治療
研究概要

我々は、急牲骨髄性白血病および骨髄異形成症候群におけるSurvivinの発現解析を実施してきたが、その過程でSurvivinの新規のスプライス・バリアントが存在することを発見しSurvivin-3Bと命名した(GenBank accession No.AB154416)。MDS(骨髄異形成症候群),AML, CML症例および胃癌、大腸癌由来の細胞株におけるSurvivin-3Bの発現をRT-PCR法を用いて検討した。その結果MDSのRAEB-T, RAEB, RAおよびMDS-overt leukemiaにおいて、AMLと比較しても、より高率にSurvivin-3Bの発現を認めた。また正常な骨髄では発現を認めなかった。固形腫瘍である胃癌、大腸癌においても培養細胞株KATO-III, LoVo, Colo320などにおいてSurvivin-3Bの発現を認めた。Survivin-3BのcDNAをヒト大腸がん由来の細胞株LovoにトランスフェクションしSurvivin-3Bを過剰発現する細胞株を作成した。これに対して、抗腫瘍剤であるシスプラチンを加えて、殺細胞効果を親株と比較したところ有意に殺細胞効果の減弱が認められた。浮遊細胞である培養白血病細胞に対してはトランスフェクションが困難なことが知られている。そこでまず、付着細胞であるMCF-7を用いてSurvivinおよびSurvivin-3Bに対するsiRNAを加えたところ発現抑制および細胞死誘導が確認された。以上より、Survivin-3Bは抗アポトーシス作用を有していることが判明した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2006 2005

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] L-carnitine inhibits apoptotic DNA fragmentation induced by a new spin-labeled derivative of podophyllotoxin via caspase-3 in Raji cells.2006

    • 著者名/発表者名
      Qi SN, Zhang ZF, Wang ZY, Yoshida A, Ueda T.
    • 雑誌名

      Oncology Report 15(1)

      ページ: 119-122

  • [雑誌論文] 抗アポトーシス分子Survivinと白血病2005

    • 著者名/発表者名
      吉田 明, 上田孝典
    • 雑誌名

      血液フロンティア 15(5)

      ページ: 94-99

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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