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2006 年度 実績報告書

慢性骨髄性白血病における分子標的薬耐性の白血病前駆細胞除去に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 17590987
研究機関浜松医科大学

研究代表者

大西 一功  浜松医科大学, 医学部附属病院, 教授 (80252170)

研究分担者 中村 悟己  浜松医科大学, 医学部附属病院, 助手 (20377740)
重野 一幸  浜松医科大学, 医学部, 助手 (50402251)
キーワードAblキナーゼ阻害剤 / 慢性骨髄性白血病 / コロニーアッセイ / PI3K阻害剤 / Bcr-Abl遺伝子
研究概要

【目的】Ablキナーゼ阻害剤を用いた慢性骨髄性白血病(CML)の白血病前駆細胞除去による根治療法開発のための基礎的研究を行なうことを目的とした。【方法】CML患者と正常健常人から採取した骨髄細胞からALDH活性を指標にFACSにより、未分化造血細胞を分離、採取し、メチルセルロース培地にて、コロニーアッセイを行なった。さらにそれぞれのコロニーからRT-PCRにてBcr-Abl遺伝子の発現量を評価した。また、Ablキナーゼ阻害剤とLY294002(PI3K阻害剤)、PP2(Srckinase阻害剤)、SB203580(p38 MAP kinase阻害剤)の各種組み合わせにてコロニーアッセイを行なった。【結果】未治療CML患者と健常人から得られた未分化造血細胞はそれぞれ2.34±0.12%と2.02±0.22%であった。コロニーアッセイではCFU-GEMMコロニーは37±3個と21±4個、CFU-GMコロニーは282±11個と226±21個、BFU-Eコロニーは152±8個と142±15個であり、両者に有意差はなかった。CML未分化造血細胞からのCFU-GEMM、CFU-GM、BFU-EコロニーでのBcr-Abl遺伝子発現はそれぞれ78±1.3%、56.1±4.8%、42±6.2%が陽性コロニーであった。Ablキナーゼ阻害剤(STI571、AMN107、BMS354825)とLY294002、PP2、SB203580の各種組み合わせによるCFU-GEMM、CFU-GM、BFU-Eのコロニー数はBMS354825とLY294002の組み合わせで最もコロニー数が抑制され、それぞれ、0個、76±16個、35±10個であった。【考察】CML未分化造血細胞において、Ablキナーゼ阻害剤とPI3K阻害剤の組み合わせにより最も効率よくコロニー形成を抑制することがあきらかとなった。

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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