研究課題
基盤研究(C)
1.抗酸化ポリフェノール・レスベラトロール処理によるインスリン抵抗性惹起物質レジスチン遺伝子並びに血栓危険因子PAI-1遺伝子発現に与える影響レスベラトロールのインスリン抵抗性惹起因子レジスチン遺伝子発現に与える影響の解析レスベラトロールの脂肪細胞分化抑制効果に伴い、脂肪細胞分化に重要な転写因子PPARγ,C/EBPα等の発現抑制や、インスリン抵抗性惹起物質レジスチン遺伝子発現を著しく抑制することが明らかとなった。レジスチン遺伝子発現抑制はレスベラトロールの濃度依存性があり、転写レベルでの抑制が主な分子機構であった。レスベラトロールの血栓危険因子PAI-1遺伝子発現に与える「影響の解析レスベラトロールの血栓危険因子PAI-1遺伝子発現に対する効果を検討した所、二相性を示した。すなわち、比較的速い24時間以内では、2倍程度の発現誘導が見られ、48時間以上の処理では反対に高濃度処理(100μM)で発現抑制を示した。DNAマイクロアレイによる発現抑制・増強される遺伝子の網羅的解析レスベラトロール処理によって発現抑制・増強される遺伝子をDNAマイクロアレイによって網羅的に解析した。コントロール細胞のものと比べ、2倍以上発現誘導のあった遺伝子は1982遺伝子、0.5倍以下に発現抑制を受けた遺伝子は1836遺伝子であった。これらの生理的意義を含め検討中である。2.抗酸化ポリフェノール・レスベラトロールの高度肥満マウスob/ob生体内投与の効果の解析今回の生体内投与実験では、比較的高濃度の用量(50mg/kg Body weight)を用いて投与を行ない、血液サンプルと脂肪組織からのRNAを用いて解析した。48時間短期投与では、血中レジスチンはほとんど変化しなかったが、2週間の長期投与では、有意に低下した。血中PAI-1値は、逆に2倍から数十倍に増加した。おそらくPAI-1は、急性炎症反応タンパクである事や長期投与による腹腔内炎症が原因であると推察された。レジスチンmRNAは、培養脂肪細胞で見られた様な急激な発現抑制は見られなかったが、減少傾向を示した。PAI-1mRNAは逆に発現増加傾向を示した。
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