研究課題
基盤研究(C)
骨髄異形成症候群(MDS)において、CD45陰性芽球が検出されることを確認しその機能について報告した。現在までの検討ではCD45陰性芽球に明確なin vivoでの白血病幹細胞活性は見い出されていない。しかし、MDS細胞の増殖能は元来不安定であるため、通常のin vivo assay系で活性が検出できなくても、幹細胞である可能性がある。一方、今回の研究過程で、一部のCD45陰性細胞はCD7を発現していることを見い出した。そこで、MDS芽球についてCD7の発現の有無と細胞増殖能やアポトーシスとの関連を検討したところ、CD7陽性芽球はCD7陰性芽球に比べ増殖力が高いことが判った。また、これらの幹細胞研究を通じて深めた理論的考察から、「骨髄系の分化能を持ちながら自己複製能を持つ」従来の定説とは異なる幹細胞が人間に存在し、MDSや急性骨髄性白血病ではこの「骨髄系幹細胞」が腫瘍化しているのではないかと考え、その概念を発表した。さらに、これらの研究を通じてMDS芽球の抗原発現がMDSでは特殊なパターンを示し、これがMDSの診断を確認する上でも役立つことも見い出した。
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Hematological Oncology (in press)