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2007 年度 実績報告書

シエーグレン症候群末梢血および唾液腺上皮細胞における遺伝子発現のDNAチップ研究

研究課題

研究課題/領域番号 17591059
研究機関浜松医科大学

研究代表者

小川 法良  浜松医科大学, 医学部附属病院, 講師 (80308618)

研究分担者 梅原 久範  金沢医科大学, 血液免疫制御学, 教授 (70247881)
キーワードシェーグレン症候群 / 末梢血 / 悪性リンパ腫 / 遺伝子 / DNA array / ribosomal protein
研究概要

【目的】昨年までの検討により,シェーグレン症候群患者末梢血においてはインターフェロン誘導遺伝子の高発現が認められ,また悪性リンパ腫を合併した症例においては,ribosomal protein遺伝子の高発現を認めた。そこで,これらの遺伝子発現異常の意義を解析した。【対象と方法】リンパ腫非合併一次性SS14例(全例女性,59.3±13.8歳),MALTリンパ腫合併一次性SS2例(全例女性,69および80歳)の末梢血の遺伝子発現をJapan Genome Solution(JGS)社のDNA microarray(778遺伝子)を用いて解析し,臨床検査値との関連を解析した。またリンパ腫合併例において,末硝血,唾液腺組織,リンパ節におけるribosomal protein S27とS29遺伝子の発現をreal time-PCR法にて測定し,その特異性および病勢との関連について解析した。【結果】1)DNA microarray解析によりシェーグレン症候群患者末梢血において最も高発現していたinterferon-inducible protein 27(IFI27)遺伝子発現のレベルは患者血清中の免疫グロブリンIgG値とr=0.600,p<0.01の有意な正の相関を示した。2)real time-PCR法による解析の結果,ribosomal protein S27とS29遺伝子発現は,リンパ腫合併シェーグレン症候群患者末梢血および唾液腺においてリンパ腫非合併シェーグレン症候群患者末梢血およびシェーグレン症候群非合併リンパ腫症例のリンパ節と比べて増大していた。3)1例のリンパ腫合併シェーグレン症候群患者末梢血におけるribosomal protein S27とS29遺伝子発現レベルを治療前後で測定したところ,病勢と平行した推移を示した。【考察】シェーグレン症候群患者末梢血におけるIFI27遺伝子発現はその病勢と,またribosomal protein S27とS29遺伝子発現はリンパ腫発症と関連していることが示唆された。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Peripheral blood from Sjogren's syndrome patients with malignant lymphoma has unique gene expression signatures2007

    • 著者名/発表者名
      Noriyoshi Ogawa, et. al.
    • 雑誌名

      Ann Rheum Dis 66

      ページ: 312

    • 査読あり
  • [学会発表] Peripheral blood from Sjogre's syndrome patients with mahgnant lymp homa has unique gene expression pattern2007

    • 著者名/発表者名
      Noriyoshi Ogawa, et. al.
    • 学会等名
      第37回日本免疫学会総会
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      20071120-22

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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