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2006 年度 実績報告書

BACH1転写因子による赤芽球・巨核球における標的遺伝子の異なる発現調節

研究課題

研究課題/領域番号 17591066
研究機関弘前大学

研究代表者

土岐 力  弘前大学, 医学部, 講師 (50195731)

研究分担者 渡邉 誠二  弘前大学, 医学部, 助手 (10241449)
伊藤 悦朗  弘前大学, 医学部, 教授 (20168339)
キーワード転写因子 / 巨核球 / BACH1 / NF-E2
研究概要

【研究の目的】
本研究の目的は:(1)転写因子BACH1の新たな標的遺伝子を発見すること。(2)赤血球系細胞および巨核球系細胞におけるBACH1による転写調節機構を明らかにすること。(3)ダウン症患者にみられる類.白血病状態(TMD)と巨核球性白血病(DS-AMKL)の発症における、BACH1の関わりについて検索することである。
【研究結果と今後の課題】
1.BACH1を巨核球および赤芽球において発現するトランスジェニック(Tg)マウスを作製。:この巨核球における遺伝子発現プロフィールの検索ために、胎生13.5日の肝臓より細胞を採取し、in vitroにてトロンボポエチン(TPO)を添加した培地での巨核球の培養に成功した。
2.BACH1・Tgマウスの赤芽球における遺伝子発現プロフィールの検索。:Tgマウスおよびその同腹子の胎児肝より採取、培養した巨核球よりRNAを抽出し、マイクロアレイにより遺伝子発現プロフィールの検索に成功した。前年にBACH1の標的遺伝子であると報告した遺伝子群はいずれもTgマウスの巨核球において発現が抑制されでいることが確認された。これにより、本マイクロアレイ解析の信頼性が確認された。さらに、新規のBACH1標的遺伝子と考えられる多くの遺伝子が発見され、現在発現検索中である。またいくつかの遺伝子は赤芽球系では発現の変動がみられず、巨核球特異的な動きをすることが明らかになった。現在、この遺伝子の発現調節領域にBACH1が結合しているかどうかを細胞系列、分化段階別に検索している。
3.レトロウィルスによるBACH1遺伝子導入の実験系を確立した。これにより、in vitroにおけるBACH1の機能解析を進めている。

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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