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2005 年度 実績報告書

チアノーゼ型心疾患の冠循環と冠動脈血管内皮機能に対する分子生物学的アプローチ

研究課題

研究課題/領域番号 17591091
研究機関岡山大学

研究代表者

赤木 禎治  岡山大学, 医学部・歯学部附属病院, 助教授 (80231801)

研究分担者 石野 幸三  岡山大学, 医学部・歯学部附属病院, 講師 (90314690)
佐野 俊二  岡山大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (50235438)
キーワード先天性心疾患 / チアノーゼ / 血管内皮機能 / 冠動脈 / 酸化ストレス / ずり応力
研究概要

本年度は研究計画書に記載した1.研究対象とコントロールの設定と,2.strain gauge plethysmographyを用いた全身血管の血管内皮機能評価を実施した.
成人期(15歳以上)のチアノーゼ型心疾患8症例において内皮機能に影響を与える活性物質としてエリスロポエチン,vascular endothelial growth factor(VEGF),酸素ストレスマーカーとしてmalondialdehyde-modified low-density lipoprotein(MDA-LDL),8-hydroxyguanosine(8-OHdG)を,血管内皮活性化の指標としてintercellular adhesion molecule-1(ICAM-1),von Willebrand因子(因子活性),トロンボモヂュリン,エンドセリン,全身NO基礎産生を評価するためにクレアチニン補正した尿中NO(代謝産物(NOx)を測定した.さらに同一症例でstrain gauge plethysmographyを用いたハンドグリップ負荷を行い,負荷時の血流増加反応を測定評価した.
現在のところ症例数の影響で統計学的有意差は確認できていないが,1.チアノーゼ群ではハンドグリップ負荷における反応性充血がコントロール群と比較し低下しており,2.その程度はチアノーゼの程度(動脈血酸素飽和度)相関する可能性が示唆されている.さらに3.反応性充血が不良の症例では血中のICAM-1濃度が240〜350ng/mlと著明に上昇している例があり,チアノーゼ心疾患の血管内皮機能異常が酸素飽和度のみならず,血管ずり応力と関連している可能性が示唆されている.平成18年度にはこれらのデータと冠動脈造影所見を組み合わせチアノーゼ心疾患における冠循環と血管内皮機能との関連を検討する計画である.

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] Intervention in Kawasaki Disease2005

    • 著者名/発表者名
      Akagi T.
    • 雑誌名

      Pediatric Cardiology 26

      ページ: 206-212

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] 肺高血圧のために手術不能と判断された先天性疾患-成人期の問題と管理-2005

    • 著者名/発表者名
      姫野和家子, 赤木禎治
    • 雑誌名

      日本小児循環器学会雑誌 21・1

      ページ: 2-7

  • [雑誌論文] 末梢肺動脈狭窄に対するステント留置術の到達点とは2005

    • 著者名/発表者名
      赤木禎治
    • 雑誌名

      日本小児循環器学会雑誌 21・2

      ページ: 121-122

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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