研究課題/領域番号 |
17591095
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
鳥巣 浩幸 九州大学, 大学病院, 臨床助手 (10398076)
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研究分担者 |
吉良 龍太郎 九州大学, 大学院・医学研究院, 助手 (70304805)
酒井 康成 九州大学, 大学病院, 助手 (10380396)
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キーワード | 急性散在性脳脊髄炎 / 急性脳炎 / 多発性硬化症 / 宿主因子 / 遺伝子多型 |
研究概要 |
平成17年度研究計画予定に基づく進行状況 (1)検体の採取 急性散在性脳脊髄炎例集積のために、小児神経学会評議員の勤務する90施設および全国の78大学病院神経内科に対して、書面で研究への参加を呼びかけ、応じた施設に対して、われわれと共同で、各施設の遺伝子倫理委員会に本研究の申請を行った。平成18年度末までに10施設が倫理委員会の承認を得ているが、症例数を増やす必要があり、今後さらに参加施設を増やす予定である。現在、各施設で文書による同意を得たADEM患者より採血を行い、当施設に輸送し、細胞保存、DNA保存、RNA抽出、cDNA作成を行っている。 (2)ADEM患者のデータベースの作成 上記倫理委員会の審査を終了した施設から、同意を得たADEM患者の臨床資料を収集し、データベース化している。臨床資料は、当施設で作成した個人識別情報を除いた臨床票を用いて、臨床データ(年齢、性、病型、発症年齢、血液所見、髄液所見、病変分布、治療法、予後)を収集している。本年度は,臨床データを用いて、灰白質を主体とする病変を有するADEMを、ADEMの特殊型(灰白質ADEM)として新概念として、日本神経免疫学会学術集会(平成18年3月2日、名古屋)にて発表した。 (3)cDNAマイクロアレイ解析 現在、ADEM急性期の未治療患者から得られたcDNAを用いて、ADEM急性期のリンパ球での遺伝子発現をcDNAマイクロアレイを用いて正常コントロール、非ADEM脳炎患者と比較し、統計的解析を行っている。
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