研究概要 |
「目的」StARノックアウトマウス由来不死化副腎皮質ステロイドホルモン産生細胞株、および対照として野生型StAR遺伝子を有するマウス由来不死化副腎皮質ステロイドホルモン産生細胞株を樹立する。「方法」温度感受性SV40 large T抗原遺伝子導入トランスジェニックマウス(以下Immortomouse)とStARノックアウトマウスヘテロ接合体(以下StAR+/-)を掛け合わせ、温度感受性SV40 large T抗原遺伝子を有するStAR+/-(以下Immortomouse / StAR+/-)を得た。さらにImmortomouse / StAR+/-とStAR+/-を掛け合わせ、Immortomouse / StARノックアウトマウスを得た。対照としてImmortomouseを用いた。 「成績」1.StAR(-)およびwild不死化副腎細胞株の樹立:8週齢のImmortomouse / StARノックアウトマウスおよびImmortomouseの摘出副腎を用い、StAR(-)不死化副腎細胞株およびwild不死化副腎細胞株を樹立した。成績2.不死化副腎細胞株のステロイドホルモン産生能の確認:Immortomouse / StARノックアウトマウスおよびImmortomouse副腎由来の不死化細胞株のステロイドホルモン産生能をRT-PCRによるSF-1,P450scc,およびACTH receptorの発現の有無によりスクリーニング中である。「今後の予定」ステロイドホルモン産生能を確認したImmortomouse / StARノックアウトマウス副腎由来細胞にリン酸カルシウム法を用いてwild type StARを遺伝子導入し、RT-PCRおよび細胞内抽出蛋白質を用いたウエスタンブロットによりwild type StARのmRNAおよび蛋白発現を確認する。
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