研究課題/領域番号 |
17591122
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
小児科学
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研究機関 | 大阪医科大学 |
研究代表者 |
玉井 浩 大阪医科大学, 医学部, 教授 (30179874)
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研究分担者 |
芦田 明 大阪医科大学, 医学部, 講師 (80278514)
高谷 竜三 大阪医科大学, 医学部, 助教 (90298779)
瀧谷 公隆 大阪医科大学, 医学部, 助教 (80319540)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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キーワード | 糖尿病 / 過酸化脂質障害 / ビタミンA / ビタミンE |
研究概要 |
糖尿病では高血糖による蛋白質の非酵素的糖付加反応が促進され、細小血管障害がおこり、糖尿病腎症、網膜症、末梢神経障害などの合併症が併発する。これら合併症の進行に酸化ストレスが影響している。酸化ストレスの病態を明らかにすることは、今後の血管合併症の治療に非常に重要である。ビタミンE輸送タンパク質(αtocopherol transfer protein,αTTP)は、主に肝臓に局在し、血液中ビタミンE濃度を調節している。この遣伝子欠損マウスはビタミンEが恒常的に欠如し、酸化ストレスに対し、高い感受性を呈する。今年度は、このTTP遺伝子について、以下のことを検討した。 1)糖尿病モデルラット(GKラット)におけるTTP遺伝子発現の検討 対照ラットとの比較において、加齢とともに、TTP遺伝子発現は上昇した。 2)糖尿病・肥満モデルラット(fatty Zuckerラット)におけるTTP遺伝子発現の検討 対照ラット(Leanラット)との比較において、TTP遺伝子発現は、変化を認めなかった。 3)コリン欠乏脂肪肝モデルラットにおけるTTP遺伝子発現の検討 対照ラットとの比較において、TTP遺伝子発現は減少した。またビタミンE過剰投与において、過酸化脂質障害は抑制された。 以上から、糖尿病の病態において、TTP遺伝子は変化することが確認できた 肝機能障害では、ビタミンEの抗酸化作用を確認できた。
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