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2005 年度 実績報告書

アンジオテンシンが免疫系を調節する:AT1ノックアウトマウスからの検討

研究課題

研究課題/領域番号 17591123
研究機関関西医科大学

研究代表者

高屋 淳二  関西医科大学, 医学部, 講師 (80247923)

研究分担者 蓮井 正史  関西医科大学, 医学部, 講師 (50309241)
辻 章志  関西医科大学, 医学部, 助手 (00360256)
キーワード免疫学 / 生理学 / 感染症 / アンジオテンシン / 好中球
研究概要

高血圧や高脂血症の患者に血管病変の合併率が高く、その原因として血管内皮細胞とアンジオテンシンの関与を示す報告が散見される。また、活性酸素種やその副産物の過剰産生が細胞を障害するが、アンギオテンシンIIがその経路を活性化することが近年わかってきた。
本研究の目的は、「アンジオテンシン系が好中級機能に関与している」という仮説を、アンジオテンシンレセプター(AT1)ノックアウトマウスの好中球を用いて免疫機能を評価し、アンジオテンシンが免疫系に関わる作用機序を明らかにする。これまでヒト検体で好中球の活性酸素をフローサイトメトリーで測定した方法を、マウスに応用する。
対照:
1.AT1ノックアウトマウスと同系の野生型のC57BL/6マウス。
2 野生型マウスに浸透圧ポンプを皮下に植え込み、アンジオテンシンIIを2週間負荷後、好中球機能の変化を調べる
方法:
マウスから静脈血を採血し、フローサイトメトリーを用いて血球細胞の細菌貪食能と過酸化水素産生能、及び一酸化窒素(NO)産生能を測定する。
活性酸素種測定
全血100μlに蛍光色素DCFH(最終濃度10μM)で処理する。PMA(25μg/ml)あるいはブドウ球菌を添加し、30分培養した後に溶血処理をしてフローサイトメーターで測定する。
NO測定
全血50μlに蛍光色素DAF-FM処理後、LPS(1μg/ml)あるいはブドウ球菌900μlを添加する。90分間培養した後に溶血処理をしてフローサイトメーターで測定する。
結果:
微量血液を用いてマウス好中球の活性酸素種、NO産生能をフローサイトで測定する方法を確立した。
●対照群、2週間アンジオテンシンII負荷群マウスの好中球の活性酸素種産生能を測定したが、両群に有意な差はなかった。
●AT1ノックアウトマウスでは、活性酸素種は産生されるが、NOの産生は低下していた。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2006 2005

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] Cerebral edema in a child with diabetic ketoacidosis before the initial treatment2006

    • 著者名/発表者名
      Takaya J, Ohashi R, Harada Y et al.
    • 雑誌名

      Pediatric International 48(In press)

  • [雑誌論文] Prognostic usefulness of lymphocyte V beta receptor determination in toxic shock syndrome2005

    • 著者名/発表者名
      Ohashi R, Takaya J, Tsuji S, Yamato F, Hasui M, Kinoshita Y, Kobayashi Y
    • 雑誌名

      Eur J Pediatr 164/11

      ページ: 703-704

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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