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2005 年度 実績報告書

ウィルソン病等における血中セルロプラスミン分子の構造解析

研究課題

研究課題/領域番号 17591125
研究種目

基盤研究(C)

研究機関久留米大学

研究代表者

渡邊 順子  久留米大学, 医学部, 講師 (40258489)

研究分担者 芳野 信  久留米大学, 医学部, 教授 (40080569)
原田 英明  久留米大学, 医学部, 助手 (90309790)
キーワードセルロプラスミン / ペプチド解析 / 低セルロプラスミン血症 / ウィルソン病 / 質量分析
研究概要

Wilson病および低セルロプラスミン患者検体でのセルロプラスミン構造解析を開始するにあたって、MALDIトフマスでの解析能を検証した。ヒト由来のセルロプラスミン純品試薬を溶解し、ストリップに膨潤させ一次元電気泳動(等電点電気泳動:IEF、Ph4-7のゲルを使用)を行った。得られたIEFストリップゲルを用いて、二次元目のSDS電気泳動を行った。理論的に得られた等電点(5.3)および分子量も理論値通りであった。セルロプラスミンのスポットは上下2段にわかれて等電点検出されており、アイソフォームの存在が予測された。それぞれのスポットをトリプシンで酵素消化し、MALDI-TOF-MSを用いて解析した。得られたデータをコンピュータ解析を行ったところ、ペプチドピークの19%がデータベースと一致していた。低セルロプラスミン血症患者およびウィルソン病患者の血清についても同様に解析中である。各々の血清を2次元電気泳動をかけた後、純品のセルロプラスミンで得られた分子量および等電点を基準として、該当するバンドを抽出しMALDI-TOF-MS解析をおこなった。現在各々のバンドを解析中であるが、純品セルロプラスミンから得られたペプチドピークとの一致、不一致を検討する予定である。MALDI-TOF-MSはたんぱく質の同定にすぐれた方法であるが、純品でのペプチドピークの検出率が19%であったことから、apoCPと銅や鉄との結合、糖鎖付加の変化などの翻訳後修飾の状態を詳細に解析するためには、今後、免疫沈降法によるたんぱくの精製およびLC-ESI-MSによる解析を引き続き行っていく。

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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