• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2007 年度 実績報告書

樹状突起フィロポディアに局在するニューログリカンCの神経発達における役割

研究課題

研究課題/領域番号 17591135
研究機関愛知県心身障害者コロニー発達障害研究所

研究代表者

時田 義人  愛知県心身障害者コロニー発達障害研究所, 周生期学部, 主任研究員 (50291175)

キーワードコンドロイチン硫酸 / プロテオグリカン / シナプス / スパイン / 発達障害
研究概要

NeuroglycanC(NGC)は我々の研究グループにより発見された神経細胞な発現するコンドロイチン硫酸プロテオグリカンである。
昨年度は、初代培養神経細胞や神経芽細胞であるNeuro2aを用いて、NGCに対する特異抗体の作用により細胞膜表面のNGCが細胞体に小胞輸送で移動されることをに見いだした。多くの増殖因子受容体がリガント依存的に2量体化により細胞内シグナルが活性化し、活性化した受容体は細胞内に取り込まれることが報告されている。このことから、我々の作成したNGCに対する特異抗体はNGCリガンドと同じ働きをする可能性を示唆していると考え、本年度はNGCの機能を明らかにするため以下に述べる解析を行った。まず、NGC抗体を初代培養神経細胞に処理し、アクチン繊維により形成されている樹状陶突起のフィロポデアの形態的な変化を観察すると、フィロポデアが退縮すること、また数日間の抗体処理を行うことにより、微小管により形成されているMAP2陽性の樹状突起も減少していることを見いだした。さらに、シナプスへの影響を観察するため、長期間培養した神経細胞にNGC抗体を作用させた結果、MAP2陽性の神経突起の減少に加えスパインの退縮が起きることを見いだしている。
本研究結果から、NGCは細胞外領域に結合するリガンドにより神経突起やスパインの形態が制御されていることが強く示唆された。今後は、NGCの細胞外領域に結合するリガンドを探索し、NGCの神経細胞への生理的な作用機序を明らかにしたい。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] A highly sulfated chondroitin sulfate preparation, CS-E, prevents excitatory amino acid-induced neuronal cell death2008

    • 著者名/発表者名
      Yoshiaki Sato, et. al.
    • 雑誌名

      Journal of Neuro Chemistry 104

      ページ: 1565-1576

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Differential effects of two ROCK inhibitors, Fasudil and Y-27632, on optic nerve regeneration in adult cats2008

    • 著者名/発表者名
      Masahiro Ichikawa, et. al.
    • 雑誌名

      Brain Research (in press)

    • 査読あり
  • [学会発表] The fifth splice variant of neuroglycan C, a CNS-specific transmembrane chondroitin sulfate proteoglycan2007

    • 著者名/発表者名
      Aono, et. al.
    • 学会等名
      日本神経科学会
    • 発表場所
      横浜
    • 年月日
      2007-09-12
  • [学会発表] Possible role of HDAC6 in brain2007

    • 著者名/発表者名
      Kawaguchi, et. al.
    • 学会等名
      日本神経科学会
    • 発表場所
      横浜
    • 年月日
      2007-09-11
  • [学会発表] OFF神経節細胞とON神経節細胞の生存および軸索再生2007

    • 著者名/発表者名
      渡部 真三
    • 学会等名
      日本神経科学会
    • 発表場所
      横浜
    • 年月日
      2007-09-10

URL: 

公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi