テロメラーゼ活性の解析に用いる、羊水細胞の調整を行った。培地としてAminioMaxを用い、37℃、5%CO_2の条件下で羊水の細胞培養を開始し1、2、5継代した。継代には0.25%トリプシン液を使用し、培地としてMEM+10%FCSを用いた。細胞数をカウントし、1×10^4個になるように調整し、テロメラーゼ活性を測定するために、ペレットとして。80℃で保存した。羊水細胞6検体に加えて、絨毛細胞を3検体、また胎児由来の皮膚線維芽細胞1検体について同様の処理を行った。 テロメラーゼ活性を定量化するにあたり、検量線を作成する必要がある。そのために、テロメラーゼ活性の高いことが知られているHeLa細胞を用いた。まずHeLa細胞について、2×10^4個になるように調整し、5段階の希釈系列を作成した。テロメラーゼ活性を測定するために、TeloChaser(テロメラーゼ活性測定キット)を使用した。テロメラーゼを含む細胞抽出液を調整し、基質プライマーへテロメア繰り返し配列の付加を行った。精製後リバースプライマーを添加し、PCRを行った。PCR産物をアクリルアミドゲルで泳動し、エチジウムブロマイドで染色した。そして検量線を作成した。 羊水細胞のテロメラーゼ活性についてもTeloChaserを用いて、同様に検討した。正常染色体である6検体の羊水細胞の検討では、テロメラーゼ活性は認められなかった。
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