研究課題/領域番号 |
17591144
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研究機関 | 香川大学 |
研究代表者 |
河田 興 香川大学, 医学部附属病院, 助手 (40284369)
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研究分担者 |
伊藤 進 香川大学, 医学部, 教授 (80145052)
磯部 健一 香川大学, 医学部, 助教授 (00159815)
日下 隆 香川大学, 医学部附属病院, 講師 (50274288)
大久保 賢介 香川大学, 医学部, 助手 (80335851)
安田 真之 香川大学, 医学部, 助手 (00380155)
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キーワード | カフェイン / メチルキサンチン / 高速液体クロマトグラフ / 消失半減期 / 臍帯血濃度 / クリアランス / 血中濃度測定 |
研究概要 |
2004年10-12月に香川大学医学部附属病院で出産した新生児33名およびその母親32名について、カフェインおよびその代謝物のジメチルキサンチン(Theophylline, Paraxanthine, Theobromine)血中濃度測定を行った。分娩時の母体血、娩出時の臍帯から得られた臍帯静脈、日齢2、日齢5に新生児血を採取し高速液体クロマトグラフィーで測定した。 母体カフェイン曝露が新生児カフェイン代謝へ影響するか検討するために分娩時母体カフェイン及び代謝物濃度と臍帯静脈血濃度の比較を行った。母体血と瞬帯静脈血のカフェイン濃度の比較はWilcoxon順位検定で行った。母体血と臍帯静脈血のカフェイン/カフェイン及びその代謝物の和の比を比較した。その比較はpaired t検定で行った。母体血と臍帯静脈血のカフェイン及び代謝物濃度比(カフェイン/総メチルキサンチン)はそれぞれ0.68±0.13、0.69±0.14(平均±標準偏差)で差を認めなかった(p=0.469)。母体血カフェイン濃度と臍帯静脈血カフェイン濃度は対数変換後の換算値の平均値及び標準偏差値で1.47±1.87mg/L、1.73±1.76mg/Lであった(p=0.078)。 更に、新生児カフェイン代謝能を膀帯血濃度、日齢2血中濃度、日齢5血中濃度を測定し、推定した。測定した3点から新生児カフェイン消失半減期を求め、見かけの分布容積(Vd)を0.9L/kgと仮定し、各症例のカフェイン消失半減期をT1/2(時間)としてクリアランスを次の式 クリアランス(CL)=0.693×(Vd)/(T1/2)で求めた。新生児カフェイン消失半減期が14日以上は10名で14日未満は23名であった。
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