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2005 年度 実績報告書

結節性硬化症の分子病態の解明と新たな病態モデルの作成

研究課題

研究課題/領域番号 17591170
研究機関大阪大学

研究代表者

金田 眞理  大阪大学, 医学系研究科, 非常勤講師 (70397644)

キーワード結節性硬化症 / tuberin / hamartin / P40 / TSC1遺伝子 / TSC2遺伝子 / 免疫沈降 / ウェスタンブロッティング
研究概要

結節性硬化症の原因遺伝子の同定に伴って、本症の病態解明は飛躍的に進んだ。しかしながら、hamartinやtuberinの異常のみでは説明し得ない病態も残されており、hamartin, tuberin以外で、本症病態に関与するタンパク質の存在が示唆されている。一方、結節性硬化症患者由来細胞においてはタンパクp40の発現が特異的に低下しており、しかもこのp40の発現の低下はTSC1遺伝子(hamartin),TSC2遺伝子(tuberin)の異常の有無にかかわらないことが確認できた。従って、p40がtuberinやhamartinと同様に本症の病態において、なんらかの役割を担っている可能性が示唆された。しかしながら、p40とtuberinやhamartinとの相互関係はよくわかっていない。そこで、これらp40とhamartin tuberinの分子間相互作用を調べるために、T7-p40を安定に発現するステーブルトランスフォーマントをtuberin, hamartinに対する抗体で免疫沈降し、T7,p40に対する抗体を用いてウェスタンブロッティングを施行した。逆に、抗T7抗体で免疫沈降を施行した後、抗tuberin、抗hamartin抗体でウェスタンブロッティングを施行し、各蛋白の相互関係を解析した。その結果、Tuberin, hamartinとp40が共沈しており、tuberin, hamartinそれぞれとp40が結合している可能性が示唆された。同様の結果は、エピトープタグをつけたtuberin, hamartin、すなわち、HA-hamartin, FLAG-tuberinの発現ベクターをLipofectamin2000を用いて、T7-p40を安定に発現するHela細胞に遺伝子導入し、HA、FLAG, p40に対する抗体を用いて免疫沈降を行い、免疫沈降物を各々HA, FLAG, tuberin, hamartin、p40に対する抗体を用いてウェスタンブロッティングを施行することによっても確認できた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 結節性硬化症 from tuber to mTOR2005

    • 著者名/発表者名
      金田眞理
    • 雑誌名

      日本皮膚科学会雑誌 115(6)

      ページ: 848-856

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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