研究概要 |
前年度作成した(Keratin 14 promoter,ヒト単純ヘルペスウイルス1型HSV-1 glycoprotein B, intron/poly A遺伝子組み換えconstructを含む)トランスジェニックマウス作成用プラスミドをHeLa細胞にトランスフェクション(リポフェクション)し、HSV-1 glycoprotein Bを発現するtransfectantを作成した。この細胞およびHSV-1感染HeLa細胞(細胞表面にHSV-1 glycoprotein B発現する)を用いて、HSV-1 glycoprotein B peptideにより免疫したウサギより作成、精製したポリクローナル抗体の反応性を確認した。 その後外部企業に委託して、トランスジェニックマウス作成を行った。マウス前核期胚にconstructをマイクロインジェクションし、レシピエントマウスの卵管内に移植した。自然分娩にて計119匹の仔マウスが得られた。Constructの導入の有無をPCRで確認したところ、その中で少なくとも計5匹のファウンダーが得られており、現在飼育、繁殖を行っている。 また、その作業と並行して、トランスジェニックマウスの系統確立後に、組織別導入蛋白発現の検索のために行う予定であるRT-PCRやウエスタンブロッティング、皮膚組織免疫染色のための条件設定とプライマー設定、抗体の選定を行った。試験材料として野生型マウスの組織およびHSV-1感染HeLa細胞を用いた。
|