研究課題/領域番号 |
17591200
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研究機関 | 富山大学 |
研究代表者 |
倉知 正佳 富山大学, 大学院医学薬学研究部, 教授 (80019603)
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研究分担者 |
鈴木 道雄 富山大学, 大学院医学薬学研究部, 助教授 (40236013)
川崎 康弘 富山大学, 附属病院, 講師 (80242519)
住吉 太幹 富山大学, 附属病院, 講師 (80286062)
角田 雅彦 富山大学, 附属病院, 助手 (30322762)
高橋 努 富山大学, 大学院医学薬学研究部, 助手 (60345577)
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キーワード | 社会脳 / 統合失調症 / 幻聴 / 脳画像 / 扁桃体 / 遺伝子発現 |
研究概要 |
A.統合失調症の幻聴の脳内機構 幻聴の重症度と脳の形態学的変化との関連が報告されているが、複数の脳部位との関連を包括的に検討した研究は少ない。そこで、統合失調症患者42例を対象に、三次元磁気共鳴画像を用いて脳の撮像を行い、1mm厚の連続スライスについて関心領域法で複数の脳部位の灰白質体積を測定した。次いで、症状評価の幻聴の重症度と脳部位の灰白質体積との相関を検討した。その結果、左海馬傍回などいくつかの部位の灰白質の減少と幻聴の重症度が相関を示した。 B.動物モデルにおける扁桃体の遺伝子発現の変化 動物の社会的相互行動に関与する遺伝子発現を明らかにするために、Wistar系雄性ラットにMK-801 0.13mg/kg/dayまたは溶媒を14日間腹腔内に反復投与し、MK-801投与ラットにおける社会的相互行動の減退を確認した。次いで、それらのラットから社会性回路において重要であるとみなされている扁桃体からmRNAを抽出した。Microarray法により、MK-801投与群と溶媒投与群の間で発現差がある遺伝子を同定した。そのいくつかについて、RT-PCR法により確認した。
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