研究課題
覚醒剤依存症における報酬系や精神依存関連遺伝子の変異部位の同定をする。注目するところはドーパミン代謝系に関与する、モノアミン酸化酵素(MAOA、MAOB)、カテコールアミン-O-メチル転移酵素(COMT),ドーパミン酸素代謝系と相互作用をもつセロトニン系のセロトニントランスポーター(STP)、MAOAとリンクしているスーパーオキサイドジスムターゼ(SOD)などである。これらについて、遺伝子発現を調整し、酵素活性を制御するプロモーター領域、酵素活性そのものを変化させるエクソン領域、サブタイプによって、発現を制御する3‘領域について研究する。覚醒剤精神病の形成は、その薬物自体の薬理作用、環境、心理社会、家族背景、遺伝など様々な要因などが影響していることが指摘されている。今回の結果はProdynorphin遺伝子変異、Mu-opioid receptor遺伝子変異SLC22A3遺伝子変異、Dihydropyrimidinase-related protein 2遺伝子変異、Tumor necrosis factor-alpha遺伝子変異、CART遺伝子変異、Beta-arrestin 2遺伝子変異と覚醒剤関連精神障害の病態発生との関連性を明らかにした。
すべて 2006
すべて 雑誌論文 (5件)
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