研究分担者 |
中村 和彦 浜松医科大学, 医学部附属病院, 講師 (80263911)
森 則夫 浜松医科大学, 医学部, 教授 (00174376)
武井 教使 浜松医科大学, 子どもの発達研究センター, 特任教授 (80206937)
三辺 義雄 金沢大学, 医学系研究科, 教授 (60181947)
河合 正好 浜松医科大学, 医学部附属病院, 講師 (30283352)
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研究概要 |
1.覚醒剤精神病における精神依存や精神症状に関与する関連遺伝子の同定 本年度は,セロトニントランスポーターの臨床遺伝解析を行った。覚醒剤精神病とコントロールを比較したところ5-HTTLPR polymorphismに有意差を認めた(p=0.025)。さらに臨床症状によって区別すると精神症状が遷延するprolonged methamphetamine psychosisについてコントロールと比較すると有意差が認められた(p=0.048)。ゆえに5-HTTLPR polymorphismは覚醒剤精神病に関与する可能性が示唆された。 2.PETによる覚醒剤依存症の画像解析 今年度は,覚醒剤依存症について脳内に炎症があるかどうかを明らかにするため,ミクログリアのマーカーである末梢型ベンゾジアゼピンのトレーサーを用いて研究を行なった。対象は15人の覚醒剤依存症で,正常者15人と比較する。頭部専用のPETスキャンを用いて解析を行なった。末梢型ベンゾジアゼピンは脳内において上昇しており,覚醒剤依存症の脳内ではミクログリアが上昇し,炎症反応が起こっていることが示唆された。
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